ラップタイマーあれこれ その7 GPS専用機も作っちゃおう☆

前回はスマホ+外部GPS形式で、このGPS機器を自作しちゃいましょうという話でしたが、電子工作ってやっぱ慣れないとなかなかとっつきにくいし、これが出来てもBluetooth ペアリングというのがちょっと不安(時々うまくペアリング出来なかったりする)とかあって、なにかいい方法ないかなーと思っていろいろ見てたら、ん?なんかよさげなデバイスを発見。M5Stackというもので、いわゆるマイコンです。

マイコンってマイクロコンピュータとかマイクロコントローラとかいろいろ解釈があるそうですが、パソコンより処理能力は劣るものの、ずいぶん小さくて消費電力も少なくて、そしていろんなデバイスを繋ぐためのインタフェースがあるというもの。「パソコンより処理能力は劣る」と書きましたが、最近のマイコンはマルチコアだったり、動作クロックも240MHzあったりと、スペック上はWindows95とか98のころのPCとほぼ同等。それでいてUSBバッテリーの5Vで動作するんだからすごい時代です。

私が言うまでも無くマイコン自体はずっと前から存在してたんですが(ラズベリーパイとかArduinoとかはその代表)、このM5Stackというのは私が欲しいのが全部入り。特に最初からディスプレイが付いてるのが大きい☆ このおかげでまさに「小さいパソコン」として扱えます。以前Arduino+外部液晶でやってみたこともあったんですが、表示するのがちょっと手間だし、なにしろ見てくれがあまり綺麗じゃない(綺麗にする知識もない)。それに対しこのM5Stackは最初から画面が付いてるので見た目にすっきりしてるんですよね。

で、これをGPSロガーにしちゃえばいいんじゃね? これだとBluetoothペアリングも必要ないし(つまりスマホも要らない)、単体GPS機器として扱えそう! その気になればいろいろセンサー付けて、サスの動きとか回転数とかも取れるかも~ 若干小さすぎな感じはしますが(5.4 x 5.4cm)走行中にラップ確認出来るのかなあと不安でしたが、安いし、とりあえず買ってみて試そうと思って。この「とりあえず買う」というの、なんとかならんものかと我ながら思いますが(笑)、結論から言えばなかなかいい感じのデバイス!いろいろ使えそう。

これは名前にStackとあるように、同じ大きさの拡張機器が販売されてて、それをスタックすることで機能拡張出来ます。で、これのM5Stack GRAYと、GPSモジュール, バッテリーをスタックさせて利用しようかなと。3つ合わせて9,000円ちょっと(スイッチサイエンスにて)。M5Stack Basicというのでも動くと思うので、これだともうちょっと安く8,500円くらいです。

この小ささのおかげで設置の自由度もあって、かつ外部アンテナなのでアンテナの設置も自由度高そう。いい感じ☆

ただし、これはM5Stackの特長でもあるんですが、プログラムを作らないとただの箱。IoTの勉強もかねていっちょ作ってみるか!ということで、作ってみたのがこちら。とりあえず「自分のプログラムがほんとに機能するのか??」というレベルで作ったので最低限の機能しかありませんが、現在の秒数、ラストラップ、ベストラップは取れてるっぽい!! 液晶もIPS(!)で明るくて見やすいためか画面の小ささ(5.4 x 5.4cm)も気にならず、よく確認できます。

走行ラインやグラフ表示の機能は付けてなくて(画面が小さすぎてそういう目的にはたぶん使えなさそうというのと、そもそもプログラム書くのめんどくさくてw)、その代わりSDカードにログを記録して、それをスマホアプリ(RaceChronoとか)に取り込んで詳細分析も出来ます。M5StackにはWifi機能もあるので、家に持って帰ったらWifi経由でAndroidとデータ共有というのも出来そう(ただし、すべては自分でプログラム書かないといけないんですけど)。

というわけで、これでGPSベースのラップタイマーが3つ揃いました。

で、先日これら3つを付けて筑波2000走ってきました。あいにくの雨で相当遅いラップでしたが、ひととおりデータ取れまして、それぞれの使い勝手、精度など次回詳しく書きたいと思います。


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