2万円しない安価な自動車用アンプって効果あるの??

サーキット走行はしたいけど、ぶっちゃけ往復めんどい。筑波で片道2時間弱、もてぎに至っては2時間半くらいかかる。渋滞キライ。でも運転しないことには練習走行できない〜! なんか行き帰り道中の娯楽はないのか〜?? ということで2021年にカーオーディオのアップグレードをしました。ここに書いたとおりスピーカーをAudison AV K6にしてかなり改善

しかし耳とは慣れるもので、次第にいろいろ気になってきました。入れ替えたスピーカーの鳴りがいいもんだからついボリュームを上げるわけですが、そうするとうるさいんです。え?そりゃボリューム上げるからうるさいんだろう、何を言ってるんだというふうに聞こえるかもしれませんが、「こりゃアンプだな」「アンプ変えるしかないな」と。

一般論ですが、ボリュームを上げると音は大きくなりますが、弱い(ぼろい)アンプだと音を大きくするとひずみも盛大になり、聞いてて疲れるというか、ひずんでるというか、聞いてて気持ちよくなれないわけです。

しかし余裕のある(高い)アンプだとガンガン付いてきてくれて、「ほい、まだまだ行けるぜ〜」といい音を出してくれます。

さて、弱い(ぼろい)アンプは、あくまでイメージですが、柳沢慎吾さんの「警察無線」のモノマネのように、音がびびるというか、平たくなると言うか、ノイジーというか、あんな感じです。(あくまでイメージ)

「こりゃアンプ変えないとだなぁ〜」「でもアンプ変えれば変わると思うけど、そんな変わるんだっけ??」と悩みに悩んだあげく、2万円しないくらいのアンプをとりあえず投入したという顛末記です。結論から言うと「もっと早く入れておくべきだった!」という激変っぷり。スピーカーを交換したらアンプも必須ですね。

んで、早速アンプ調査。と行きたいところですが、実は一つ大きな制約があるんです。一般的に純正カーナビの場合、アンプだけ後で付けるための端子がないんです。いわゆる「プリアウト」という端子。これがないと後付けアンプがつなげられないんですが、純正カーナビにはそんなものなし。まるで「今時アンプ外付けする人もういないよね??」って見切られているかんじ。

じゃあどうやってお前はつなげたんだって?? もう苦肉の策なんですが、スピーカー出力端子から持ってきました。ん? 最初っからそれで良いんじゃないの?と思うかもです。まあ結果論からいくとこれで充分効果はあったわけですが、ただし厳密に言うと、、、そもそもプリアウトとスピーカーは出力のレベルが違いまして、、、普通はスピーカー端子から持ってくるなんてしないで、、、うんぬんかんぬんと続くわけですが、先人の皆様がまとめてくださってるサイトがいっぱいあるので、興味ある方はネットで「ライン出力 スピーカー出力 カーオーディオ」等で検索してみてください。

最近の、特にエントリーモデルのアンプだとスピーカー出力から直接つなげられるモデルがあります。高級なアンプだとこの機能はなくて、「そんな、スピーカー端子の信号をオレのような高級モデルに突っ込むなんてやめてくれよ」と言わんばかりですが、逆に入門モデルだと備わってます。

入門モデルはだいたい2万円前後。安いっちゃ安いけど、音を増幅するだけの機械に2万円も払うのか?? いまのカーナビオーディオでもアンプは付いててしっかり音は大きくなるじゃん! と思うわけですが、これがほんと激変しました! かなり良くなりました〜 スピーカー交換を検討している方、ぜひアンプも一緒に検討したほうがいいです。入門モデルでいいので絶対付けたほうがいい!

というわけで、アマゾンで購入し、早速取り付け。購入したのはアルパインのKTP-600。これは必要な配線も全部揃っていて、おまけにスピーカーの信号をそのまま入力できまっせというもの。

前回のスピーカー取り付け時にネットワーク(チャンネルディバイダーとか他いろいろ呼び名あり)を座席下に置いてもらいました。ショップによってはネットワークはドアの内側に入れてしまう設置例も多いですが、将来的にアンプ増設することを想定してあらかじめシート下に出しておいてもらいました。で、ネットワークへの入力をアンプ入力に繋ぎ、アンプのスピーカー出力をネットワーク入力へ繋ぎます(カシメとかY字端子とか適当に追加で買ってください)。これだけ。

あとは電源を繋げばいいだけですが、これが悩ましい。こんな小さいアンプでも消費電力はそこそこあるので、いわゆる「アクセサリー用のヒューズからパラで出して・・・」とかいうのが出来ません。ヒューズが飛んでしまいます。そのため一般的に行われるのがいわゆる「バッ直」、つまりバッテリーとアンプを直接繋ぐというわけです。

アンプ側もそのバッ直を想定してて、アンプの+端子を繋ぐ線はぶっとくなってて、専用のヒューズまで入っています。

問題はこのバッ直をどこから引くか?? これが大問題。

ちゃんとやる方は字面のとおりバッテリーの+端子から取ります。が、エンジン近くにあるバッテリーと室内にあるアンプをどうやって繋ぐの?? どこを通すの?? とかもう全然わからず、もっと姑息な手でやる方法はないかな〜と思って考えたのがこれ。

そう、ヒューズボックスのインプットからパラで引っ張る方法。ヒューズボックスは室内にあるからうんと敷居は下がって、私レベルでも対応可!

ということで引っ張った写真がこれ。ステップワゴンには左右2箇所にヒューズボックスがあってたぶんどっちから持ってきてもいいと思うんですが、私は助手席側から持ってきました。

ヒューズボックスへのインプットの線、これがまたぶっとくて、いかにも「大電流ながすぜ、オレ」みたいな見てくれ。おまけに止めているネジは普通の六角レンチではなくトルクスで「気軽に外さないでね」という訴え。ほんとにこんなところに外付けアンプのプラスかませてよいものかと一瞬迷いましたが、、、やりましたww

あとアクセサリーにも繋ぐ線も必要です。これは車の利用中だけアンプに電流が流れるようにするため。これがないと常にアンプが電気を消費してバッテリーが上がってしまいます。これはたいした電流流れないので、普通にアクセサリーボックスから引っ張ります。私は運転席側の37番から持ってきました。

で、適当にアンプを配置して、配線も適当に見えない位置(隅っことか、マットの下とか)に這わせて、できあがり〜☆

肝心の音ですが、、、、上でも書いたようにもう激変です! 2万円アンプでこんな変わるのか〜 しかもカーナビのスピーカー出力から取るっていうなんちゃってだけど、それを忘れてしまうくらいの激変です。

言葉で例えるなら、ナビのオーディオだとスピーカーが重すぎて適切に駆動出来てなかった、動かすパワーが足りずスピーカーの性能を出し切れてなかったイメージ。それが本来の音とハリがきました。

テキストだとほんと伝わりにくいですねーー。別のたとえをするなら、ライブハウスやコンサート会場のあの音圧、ギターやドラムががーんと迫ってくるあの音圧、あれが車内で再生されるイメージ。高音から低音まで一変しました。ボリューム上げたときの音割れも全く気になりません。

バスドラのドスっというのもちゃんと深く入ってくれるし、中域のボーカルの立ち上がり、左右の音の分離、そしてステージの奥行きまで見えてくる立体感、もうすべて違います。子供のアニメを見てても違いは歴然ですね。アニメって意外と低音とか立ち上がり早い音を効果音で使ってるから、その臨場感がたまんない。2万円アンプ恐るべし。

それにつられてイコライザーも改めてセッティング。結果、前はかなり調整しないといけなかったのが、結果だいぶフラットに近いセットとなりました。高音側はちょっと出過ぎていたので、ネットワーク側のスイッチでどちらも-3dBとしました。

ちなみに納車直後、純正時はこれ。とにかくハイが出てなかったのでハイあげあげで、逆に低音は出すぎなのでカット。

そして純正アンプ+Audison AV K6がこれ。ハイがかなり出るのでハイを削って、あと中低音もぶーぶー鳴るのでカット。低音は全体的にカットしてます(87Hzが一番高くて0dB)。

で、外付けアンプ時がこれ。低音がちゃんと鳴ってくれるのでわずかに87-250あたりを削ってる程度。でもこれはその日の気分やソースによって0dBにしたりしてます。2.8kHzのディップはちょっと気になるのでぐっと下げてますが、あとはフラットでも全然聞けますね! アンプがちゃんと機能してくれる?のか、多少バランス変わっててもそれはそれでキレイに聞こえます。

ところでこのアンプはスピーカーを入力に使う場合の端子と、プリアウトから繋ぐライン入力が別端子で用意されています。ライン入力端子にスマホやDAPを直つなぎすれば、さらにクリアな音で楽しめます。ただ車運転中にスマホ触って選曲とか不可能だし、やっちゃダメだし、スマホ接続用としてはあまり使えないですね。いずれプリアウト端子のある機器を買ったとき用に取っておきます。

一点だけ、ちょっと気になっている点。ステップワゴンの場合ですがエンジン始動時によく聞く台詞「ETCカードが入ってます」という音声がかなり大きく入ってきますww ナビ設定で「ETCのアナウンスのボリュームを最小」という設定をしてるんだけど、それでも普段より大きめ。なので外付けアンプ側のゲインを大→中くらいに下げて使ってます。

本当は出来るだけ外付けアンプの出力は割と大きめ(ゲイン高め)にして、ナビ側ボリュームをあまり上げなくて済むようにしたかった(ナビ側アンプ出力を上げた際のひずみが乗っかってこないようにという意味)わけですが、これだとETCアナウンスがかなり大きかったので、アンプ側ゲインを中くらいまで落として使っています。

というわけで長々書きましたが、スピーカーを変えた場合はあともう2万円プラスしてアンプも変更してみてください! 必須ですこれは!! 高級ケーブルに数万円出すより2万円アンプのほうが効果絶大です。高級ケーブルはそのあとでいいです。スピーカー出力から取ってもこんなに変わるんだ〜というのを体感いただけるはず。

純正スピーカーのままで外付けアンプ付けるというのはあんまり期待出来ないので、アンプ変えるならスピーカーも、またはスピーカー交換の際はぜひアンプも!ってかんじです。