AMD Ryzenって発熱多くない?

単に自分のPC組み立てスキルの問題かもしれないので「発熱多いです!」と断定はできないんですが、でもどうもやっぱ発熱多いっぽい。先日動画編集パソコンをIntelからRyzenへで晴れてAMD Ryzenデビューしたわけですが、最近暑くなってきたのもあって、何本かエンコードしてたら気がついたらシャットダウンしてたというのが3回くらい続いて、だめだー熱すぎで落ちちゃったんだなーと。

室温28℃、Ryzen 5 2600のリテールクーラーで、負荷80%とか90%を1時間くらいかけてたのでまあ当然といえば当然かもしれません。その後、もう一度温度を監視しながらエンコードをしてみると、割と早い段階で80℃越えとなり、その後もじわじわ上がっていき、87℃くらいへ。これ以上シャットダウンを繰り返すのはキツいので(シャットダウンと書きましたが、要するにぶちっと切れてるだけなので、データが壊れちゃう)、かつ急ぎでエンコードをしないといけなかったので、ケースの蓋を開けて、扇風機を当てながらエンコード継続。

しかしそれでもほとんど温度が下がらず、85℃くらいをキープ。さらに他のケースの蓋も開けましたが、それでもほとんど下がらず、でもなんとかエンコード完了までは走りました。

そういや、前のシステム組んだときにも、i5 2500kはリテールクーラーでいけましたが、i7 3770kに変えたときには同じくCPU温度が上がってしまい、Scytheの白虎 (びゃっこ)に変えたなーと思い出しました。白虎はIntel系のにしか対応していなかったので、i7を処分したときに一緒に処分してしまい、今回は同じScytheの虎徹 (こてつ)MarkⅡをチョイス。

初めて白虎を見たときもでかいなーと思いましたが、虎徹はさらにでかい。よく調べずに買いましたがちゃんとケースに収まるんだろうかと一瞬不安になりましたが、特に難無く収まりました。

リテールクーラーと比べるとこの厚み(高さ)の差。虎徹は高さ15cmあります。

でも設置してもまだこれくらい余裕がありますね。ATXサイズのケースってやっぱでかい。

これに変えたところ、一気にCPU温度が15℃くらい下がって、おおおーーーさすが後付けのCPUクーラーはいいなー。アイドルで40℃台、負荷かけても70℃台で止まってくれます。

で、ちょっと長めの動画、そして敢えてCPU依存度の高そうなコーデックを選んでやってみたところ、むむむ、また85℃くらいまで上がっていく始末。どうやらCPUの冷却は十分なのですが、今度はケース内にどんどん熱気がこもってしまっている模様。まあそりゃそうだよね、CPUファンを変えただけだからCPU自体の発熱量が下がったわけではないので。

このままでもまあいけそうでしたが、試しにケースの蓋を空けてみたところぐっと温度が下がって、これで定常的にエンコード回せそうです。リテールクーラーのときは扇風機がほとんど効かなかったのですが、これはCPUのごく近いところの温度が下がらなかったので周りの空気を入れ換えてもほとんど効かなかったですが、虎徹の場合は写真のようにクーラーがでかいので、周りの空気の入れ換えがとても効きました。

AMD Ryzen 5 2600ってTDP 65wなのですが、3800xなどは105wになって発熱が多いようで、レビュー見ると「冷却が大変」とか「水冷にしてみた」とかいうのをよく見ます。Core i7 3770+白虎の時は80℃越えなんてなかったので、Ryzenがそうなのか、最近のセットだとそうなるのか(Intelでも同等パフォーマンスの組み合わせだと同じように発熱するのか)よく分かりませんが、がしがしエンコードする方、または失敗したくないプロユースの方などは、後付けCPUファンはもちろんのこと、いっぱいファンがつけられるケースも検討した方が無難かなーと思いました。いくら「水冷冷却できるぜ~」というCPUファンでも、熱がケースにこもってしまうと効率よく冷却出来なくなっちゃいます。

私のケースはリアファン1個しか付かなくて、おそらくこのへんが限界なんでしょう。フロントからリアにかけてフローが作れればいいんですが。とりあえずフロントの5インチベイの蓋も外したところ中の熱気がうまく外に逃げてくれて、定常的に60-70℃台を行ったり来たりというふうになりました(その分部屋は暑くなりますがw)。フロントやサイドにファンの付いているケースならもっと下げられると思います。

もっと詳しい方だったらCPUにかかる電圧を下げて、とか出来るのでしょうが、私にはそこまでのスキルがないので、いったんこのへんで終了です。