筑波TT プロテクター要件の厳格化 CE規格適合品が必須に(2021年から)

予告事項ということで、今年の筑波TTの特別規則書に書かれています。厳密には2021年1月1日以降のレースに適用されるようで、これは筑波サーキットの意向というよりMFJで決められたことのようで、MFJ承認競技会である筑波TT(筑波選手権も)はこれに則るということのようです。

これまでもチェストガード、脊椎プロテクションはレースでは必須でしたが、基本ハードタイプであればOK、でも安全基準は正直不明瞭でした。極端な話、車検担当者の判断で「このガード良し」とか「これはダメ」とかなっていた可能性をも含むチェックでしたが(これは極端な例ですけどね)、これを厳格にして、いわゆる「CE規格適合品」の場合のみ許可とされるそうです。

本題に入る前に、プロテクター要件については個人的にもいろいろ思うところもあり、私が初めてツナギを購入した2007年ごろは、「一応ついてます」程度のソフトパッドがついているくらいでした。で、希望者はハードタイプのパッドをしょって、その上にツナギを着るというもの。さらに数年経つと胸部にもハードタイプのがほしいよねという、今考えると当たり前のトレンドも割とここ10年くらいの流れだと思います。

でもまだまだ緩いなーと思うこともしばしばあり、例えば筑波サーキットのファミリー走行ライセンスの車両・装備規定を今見返しても、脊椎パッドは必須となっているものの、胸部プロテクションは「強くオススメ」レベル(A, B, Rクラスも見てみましたが同様)。レースでこそ強制されていますが、個人的には一般の練習走行時にも強制すべきかなーと思います(そのぶん出費は痛みますが、コミネのSK-698 CEボディアーマードベストだったら1万円ちょっとです)

練習走行の時だとコースイン前に脊椎プロテクターのチェックなんてしてないし、まあいわゆる「自己責任」といえばそれまでですが、運営側としても死者重傷者は出したくないんじゃないかなーとも思ってると思うんですが、正論と実態はなかなか一筋縄では行かないものかもしれませんね。

で、そのプロテクターですが、ぶっちゃけどれくら守ってくれるんだっけ??と思いませんか? ○○メーカーのプロテクター付けてたから死なずにすんだ! とかは正直分かりませんし、試せもしませんよね。そこで出てくるのがこの「CE規格適合品」かどうかという点。

CE規格ってとても幅広くて、一番広い概念で言えば「とある工業品がEUの基準に適合していること」というもの。その中に細かい規則がいろいろあって、バイクのプロテクター関連ではEN 1621-2が脊椎パッド向けEN 1621-3が胸部パッド向けとして定義されているそうです。コミネのサイトにもCEについてレベルやテスト方法について紹介されています

さて、とりあえずCEについては分かった。で、これらをクリアしてるプロテクターなんてあるの???と思って調べてみると、だいたい最近販売されているプロテクターだとCE規格適合のマークが書いてあったりするようです。

コミネのサイトより

ヒョウドウのサイトより

RSタイチのサイトより

そのほかアルパインスターズForcefieldなど、ここ数年で発売されているものはたいていCE規格適合のようです。

逆に言うと昔買ったプロテクターだといくら規格に適合していてもマークがないものや、そもそも適合していないものもあったりするので、その場合には来年のレースまでに買い換えとなります。

ちなみに私が長年使っていたのはコミネのSK-698の前のモデルで、10年くらい前のだから、そもそもEN 1621-3とかいうCE規格が制定されていないころに発売されたので、もう全然ダメ、買い換え必至のパターン。

プロテクターは自分の身を守るパーツだし、高いつってもタイヤほどは高くないし、数年使えるし、買っても全然ありだと思うのですが、問題は強固に守ってくれる分「厚み」が出てきているという点。つまり「それ着てツナギ着られません」問題が発生すること。厚みが増えた分痩せろというのか?? むしろ加齢による体重純増でプロテクターなしでもキツキツなんじゃないか??とか思ったりしますが、これについては長くなったのでちょっと分けて書きたいと思います。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする