スリップストリームって難しい~

夏に行われたMotoフェスでの出来事。我々は4速GROMでの出走。私はスタートライダーとしてダダダダーと走って飛び乗り、エアバッグのハーネスを付けてもらって急いでスタートします。

で、だいたい予選順からいって周りはGROMだらけ。ペースもほぼ同じ。そんな感じのバイク同士がまさに「団子状態」になって1周目回るわけです。

何周か回ってるといい感じでばらけてきますが、それでも周りはGROMだらけ。なんとか前に行きたいんですが、そこで表題のスリップストリームが大活躍なわけ。

似たようなペースのバイク同士なのでスリップストリームがめっちゃ効きます。パワーもないしちょっとした風の抵抗でも大きな抵抗になってしまうわけ。なのでスリップストリームを利用して前に出ます。割と簡単に前に出られます。

んで、問題はその後。私が簡単に前に出られたように、ついさっき抜いたバイクもまた簡単に前に出てきます。で、次のコーナーでまた私が前に出て、、、、というのを延々繰り返すんですよ。

抜く時に出来るだけ車速差を付けて抜いていっても、その分後ろに入られてひゅーっと付いてこられてしまう。自分はスリップを使いたいけど、抜いた相手には使わせたくない~~ これが難しくて。

GROMの場合でスリップストリームがどれくらい効くかって話ですが、スリップストリームに入っている場合は簡単に前のバイクに追いつきますし、ぶっちゃけツーリング姿勢でだらーっと走っても追いついてしまうくらい。必死に前に出ても、後ろのバイクがツーリングポジションで着いてきてしまえるんです。そんなもんだから途中で心折れて諦めかけて「このまま後ろを走り続けるのでもいいかなあ」とか思ってしまいます。燃費走行にもなるし。

でもそのままだと当たり前ですが順位を上げられない! 1周目の団子で無駄なトラブルを避けようと思ってたらみるみる順位が落ちてしまったので上げないといけない。でも抜くとすぐ抜き返されるし。。。

で、この対応策はもう割と明確で、「抜いたら目一杯速く走る」これしかないです(笑) 単に前に出るだけでなくて、付いてこられないくらいに攻めて攻めて走るしかなくて。そうすると結構疲れてしまいますが(かなり直前までブレーキ遅らせ、かつ強力にかけるとかしないといけないので)、でもこうやってしばらく後ろについて前のバイクはどのへんが苦手そうかとか見極めて、次の周でそこを攻めまくるという走り方になります。

そもそももっとペース速く走れればこういうことにならないかもなので普段からもっと練習しないとなんですけどね。でも速く走ったらもう一つ上の次元で同じ事が起こるんだろうなと。

先日のもて耐サポートでJ-GP3にエントリーしているライダーと話をする機会があって、「J-GP3ってよく団子になって走ってるけど、予選だったらぶっちゃけ少し間空けてクリアで走った方が速くない??」と無邪気に聞いてみたところ「あー、そういうライダーもいますね」との返事。つまり普通はそうじゃなくて団子の中でスリップストリーム使いながらタイムを上げていくとのこと。うーん、なるほどー、難しいよね?? GROMでも大変だったよなーなどと思っていたことを思い出し、今日のエントリー書きました。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

コメントする