スポーツ動画のピント合わせ(金網の向こう側)
もうすぐ発売されるソニーα7 IV、いいですね~ 写真のみならず動画撮影も相当意識されたモデル。高いけど欲しい! 欲しいけど高い!
ところで、普通のカメラであろうと、ビデオカメラであろうと、昔より相当進化してて、いち消費者としては、まあ毎年毎年こんなに進化出来る領域があるもんだなーなんて思ってしまいますが、一方でずっと前から解決しない問題に「金網越しに撮る被写体」というのがあります。
バイクもそうですが、サッカーや野球、また動物園などもそうですね、要するに撮りたい被写体が金網の向こう側にいるわけです。でもオートフォーカスに任せるとたいてい金網にピントが合ってしまうというもの。ガラス越しに撮るときもこうなるときあります。ガラスの向こうのを撮りたいのに、ガラスにピントが合ってしまうというもの。
例えばこんな写真のように、奥のバイクを撮りたいのに手前の金網にピントが合ってしまい、「オレは金網の質感とかを撮りに来たわけじゃないよ」という状態。
これを解決しようとすると、スポットAF機能を使ったりとか、ピント固定とかしたりするわけですが、バイクやサッカーのように動き回る被写体だとそれもきつい。さらに動画になった場合は置きピンで一瞬を狙うわけにもいかず、マニュアルフォーカスで常に調整し続けないといけなくて、単純に難しいし、疲れる。
筑波の1ヘアはフォトスポットになってて、何カ所か金網が切り取られて(誰がやったのかは知りませんが)レンズをぐっと前に出せる部分があったりします。なのでそのへんから狙うのがいいわけですが、数に限りがあるし、切り取られてる金網の大きさもそんなに大きくないので(当たり前ですが。相当大きかったら金網の意味が無い)、かなり制約が出ます。
またこの写真(最終コーナー)のように、そもそもカメラ構える位置からずいぶん先に金網があって、さらに被写体がその奥とかいう場合は、金網に近づいて撮ることも出来ず、金網にがっつりピント合ってしまいます。
この「金網問題」ってもうずっと昔から言われてて、私の記憶ベースですが、フィルムカメラで最初にAFが出てきた1980年初期からずっとです。超高価な一眼レフであろうと、コンパクトカメラであろうと、フィルムカメラ、デジカメ問わず、もう40年くらいずっと残ってます。
瞳AFとか、動物AFとか、トラッキングとか、どんどん進化してるんですが、この問題はしつこく残り続けてます。
(ま、そもそもなんで金網にピントが合ってしまうのかという原理を理解していないんですけどね)
昨今のAI技術を応用すれば、「あなたが撮りたいのは金網じゃないよね」とか分かりそうなんですが、未だにこれを解決しました!というカメラがなくて。。。
今年の春に撮った↓こちらの動画も結局MFピント合わせです。遠くにいるバイクをズームで寄って、近づいたら引きながらピントを合わせ、そして離れていくバイクをさらにズームで寄ってピントも合わせていくという、もう単純にめんどくさい作業をしないと、冒頭のような「金網の流し撮り」映像になってしまいます。
これが出来ると結構革新だと思うんだけどなー。
最近のレタッチソフトにあるような「邪魔なもの消し去り機能」までは求めて無くて。金網の奥にピントが合って欲しいというだけ。