サーキット走行での適正な空気圧っていくつなの~?


今でもよく分からないものの一つ。だいたい経験的に、そして人づてに聞いたことをもとに、タイヤが暖まった状態で1.8~2.0barあたりを使ってます。

幅があるのは、少し変えてみながら走ってどう違うかっていうのを確かめるためで、1.9くらいから始めたときは少し落としてみてどうかわるかな??とか確かめます。悲しいことに、その違いに全く気づかないこともあって(苦笑)、でも「なんか違う気がする」という気づきも重要かなーと思って、分からないなりにも変えてみたりしています。

一番最初に筑波を走ったときは、たぶん前後冷間で2.5位だったと思います(暖まると2.7とか2.8とか?)。 今考えるとずいぶん高いなと思いますが、当時はそんなことも分からず。そういう「初めて」の際の疑問っていっぱいあると思うし、そんな新しくサーキット走行始めた方にもなにかいい「ガイドライン」みたいなのがあるといいなーとか、そういう情報をアップしようかなーと思っていたところ、なかなか参考になる資料が見つかりましたのでご紹介。

筑波ロードレース選手権のST1000参加者向けタイヤ情報、という資料が先日アップされたのですが、これがなかなかいい情報です。ST1000は2020年から新設されたクラスで、ST600の1000cc版で、ダンロップタイヤワンメイクとなっています。そしてダンロップからタイヤに関する情報がこの資料になります。最終的にはタイヤや乗り方によって適正な空気圧は変わってきますし、このダンロップタイヤはスリックなので超スパルタンなもの、超極端な例というのを前提に見てみてください。

例えば「2.タイヤ情報」というところでは、COLD/ウォーマー/RUNHOT(走行中)でそれぞれ指定の空気圧が示されており、またタイヤ内圧の管理方法も載っています。

「季節によってはRUNHOTがウォーマー内圧より下がる場合がありますのでご注意ください」という注意書きもそのとおりだよなと思いますが、これを意識しているのとしていないのでは秋冬走行時の危険度が変わってきます。

「3.タイヤ情報」ではレインタイヤの空気圧に触れています。特に「通常の雨」と「乾く方向」という2パターンが載っていて、通常の雨のほうが空気圧は高め指定となっています。これも経験少ない時には「雨だとタイヤ温度上がりにくそうだから、空気圧下げようかな」と思ったことがあるのですが、一般的にはその逆で空気圧を上げてタイヤをとがらせ、地面に食いつきやすくします。これも知っていると知らないでは危険度がだいぶ異なります。

またどちらの指定空気圧でもフロントが高め、リアが低めです。リアが160kPa(=1.6bar)ってかなり低めですよねー ま、これはスリックで相当スパルタンな走り方をする方向けなので、私もここまで下げたことはないです。スーパーコルサで1.8くらいまでですね(まだ行けるのかもしれないけど、試したことまだないです)。

空気圧を減らしたときの感触って、オフロードを走ってみると分かりやすいと思います。オフロードのタイヤで一般道を走るときは1.5前後入れますが、コースでこのままだと結構滑ってしまいます。これを1.2とか1.0近くまで下げると先ほどまでの滑りが嘘のように食いついていくというか、粘るというか、とにかく走りやすくなります(コケなくなるので身体的にとてもやさしい)。

オンロードでも基本同じような方向になると思うのですが、オンの場合は滑ったときの対処がやっかいなので、オフほど気軽に試せないというのが悩みどころ。またあまり減らしすぎるとタイヤによってはいわゆる「腰砕け(極端な例になりますがパンクしかけの時みたいにぐにゃっと外側に流れる症状)」になる場合もあり、私は1.8くらいまでしか試したことないです。

「4.タイヤサービスからのお願い」ではバルブの向きに触れています。横向きなのか縦向きなのかというやつですね。ここでは「L字(横向き)」のにするか、ディスクを外して持ってきてねというお願いが書いてありますが、いちいちディスクを外すのは面倒だし、L字バルブは数百円くらいなので、タイヤ交換時にお店にお願いして変えてもらうことをオススメします。

その資料からの抜粋ですが、下のタイプではなく上のタイプにしてくださいとのことです。私のも最初は下のタイプでしたが、上のタイプに変えてもらいました。

ちなみにこうするとガソリンスタンドで↓こんな形の車の空気入れでも使えるようになります(縦向きだとディスクが邪魔してしまう)。

というわけで、タイヤメーカーからのタイヤ空気圧に関する情報なので、参考にしない手は無いと思います。繰り返しですが、こちらの情報はダンロップのタイヤ(KR149/KR133/KR189/KR405)向け情報なので、これらのタイヤ以外ではあくまで参考としていただければと思いますが、タイヤセッティングの一つの基準にはなるかも。

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