激安バックステップArashiインプレ(取付編)
さて、バックステップ相場からかなり激安のArashiですが、安いには安いなりの理由があって、、、というのが今回の勉強代。えーと、ちゃんと使えますよ、Arashi。でもよりよいフィーリングを求めるならちゃんとした?バックステップをオススメします。
なんて言えばいいんだろう、イメージでは「半完成品」を買ってるような感じ。「細かいところを調整して、取り付ける楽しみをどうぞ!!」みたいな(笑) つまりそのままだといろいろ付かないんです。
パッケージはこちら。丁寧に梱包されてる状態。このタイミングではかなりの好感度。期待高!
ブレーキ側もなんかつやつやして良さそうだなー。ブレーキペダルを戻すためのスプリングもしっかり付いてるし。レーサーが良くやる「戻すためのゴム」も付けなくてよさそう。
シフト側はなんだかメカメカしい感じ。おー、これだけ部品が付いてれば正逆チェンジもここで吸収出来そう! お~~ と期待はだんだん高まります。(でもこの「メカメカしい」のがほんとは良くなくて、いいバックステップは構成部品点数がかなりミニマムになってます。それに対しArashiは多くが汎用部品で構成されてて、車種に合わせてフレームへの取り付け部材だけ変えてるような感じ)
そしていよいよ取り付け開始。まずはブレーキ側から。なんですが、のっけから期待を裏切られます。まずフレームに取り付けるための穴の位置が微妙に違ってフレームに取り付けられません(苦笑) え、そこから?? と出鼻をくじかれました。
おそらく1mm程度、Arashiステップのほうが狭いので、この取り付け穴を大きくしてあげればたぶん入る。ドリルで広げてあげようか、でもこんなの簡単に削れるの?? というわけで穴あけあけ作業。
意外と簡単に穴が広がってよかった~ (でもほんとに簡単に削れてしまい、それって強度は大丈夫なのか??と別の疑問もありますが)
というわけでブレーキ側をテキパキと付けていきます。ブレーキスイッチの取り付けがイマイチうまく収まりませんが、まーブレーキランプそもそもないし、とりあえず邪魔にならないところへ逃がしてタイラップ止め。マフラー取り付けも結構位置出しに苦労しましたが、これもなんとか取り付け完了。
おー、割と良い感じでついたかなー 動きも悪くなさそう。
で、またがって試して見ると、一度ブレーキレバーを踏むと戻ってきません。ん? どういうこと?? ステップに乗ってる体重を逃がすと戻ってきます。つまり体重をかけるとステップが少し「しなる」ようで、そうなるとマスターシリンダーを真っ直ぐ押せなくて少し曲がって押し込む感じになり、それが抵抗となりレバーを戻してもブレーキが効きっぱなしになるというもの。
うーん、参りました。このままコースインなんてしたら、リアブレーキがいつも効きっぱなしになり、でもたぶんバイク自身は走るから逆に危なくて、ローターが熱もって真っ赤っ赤になってリアタイヤロックだな~
というわけで、マスターシリンダーの位置をワッシャーを入れたりして、ステップを踏み込んでも3次元的に正確に真っ直ぐ押せるような位置に調整し、途中で引っかかることなく戻るようになりました。
次にシフト側。まずフレームとの取り付け穴をドリルで大きくし(笑)、上でも書いたように正逆出来そうなのでこれは逆シフトでしょ!!と思い作業を進めました。ところがこれも途中でダメなことが分かり断念。
逆シフトの場合はこんな感じでロッドを付けます。この状態でシフトペダルを踏み込むと、円を描くようにどんどん踏み込めてしまいます。ロッドとペダル軸の位置関係でそうなってしまいます。しょうがないので正位置へ変更。これだといい感じでロッドを引っ張ってくれることが分かりました。
ロッドの長さとか、取り付け位置をさらに工夫して、こちらもなんとか取り付け完了。
またがってシフトアップダウンした感じはそんなに悪くなさそう。アップダウンどちらもスムーズに行きます。ちょっとフィーリングがやわい感じがしますが、まあなんとかなるでしょ。(実はこれがなんとかなりませんでしたというオチなんですが)
というわけでなんとか取り付け完了。「半完成品キット」を買ってるくらいに思わないといけないですね。同梱の部品だけでは間に合わなかったので、いろいろ手持ちのカラーとかワッシャーとか使いました。
取り付け前後ではちゃんと「後ろ、そして上位」にステップが位置しているのが分かると思います。これでPower Cup 2のような低圧リアタイヤを履いてもステップやペダルを擦らなくて済むはず!!
そして実走編へ。実走でさらに萎えることが分かるわけです。