サーキット走行出来る電動バイクって売ってるの?

~十数年後には新車のガソリン型バイクが買えなくなる~

先日の経済産業省の発表(2030年半ばまでにガソリンエンジン車の販売終了)、そして東京都の発表(ガソリンエンジンのバイクは2035年までに販売終了)にあるように、一気に「脱ガソリン車」の流れが加速しましたね。突然、という訳では無いんでしょうが(ヨーロッパ諸国、北米、中国などなど「脱ガソリン車」のニュースは流れてましたので)、しかしいざこうやって日本の省庁から締め切りが発表があってようやく焦るというか、まるで「夏休みの宿題」のようですが(笑)、一気に自分事化されました。

電動バイクかぁ。うーんまだ全然ぴんときていないですが、そもそもいま電動バイクってどんなの買えるの??と思って自分で分かる範囲で調べてみました。

すでに買えるモデル

これから発売されるモデル

少ないですね。原付オンリー。スポーツバイクなし。原付は販売数多いので「まずは原付から置き換え」という流れは理解しつつもこれだとさすがに買う気になれない。この手の動きは海外のほうが進んでて、例えばBMWだったらC evolutionはすでに買えますし、CE 04という近未来的なモデルも発表されました。ハーレーもLiveWireは2020モデルもあります。

そしてもっとも進んでいる(車種が多く、一般に受け入れられている)のがアジアだそうで、例えばインドのRevolt Motorsではオンロードバイクのようなモデルが販売されてます。RV400というモデル名ですが、見た目は125ccオンロードバイクのよう。車重100kgでモーター出力は3kw。単純な比較は出来ませんが、ホンダBENLY e:は定格出力0.58kwで車重は同じくらい。3÷0.58=5倍速いとはならないでしょうが、そこそこ速そう。

他にはOkinawaというEVバイクメーカーもあります。ここはスクーター専門かな? 色使いもポップでよさげ。日本人には親しみやすいネーミング。

EVの最大の課題は「巡航距離」ですよね。RV400でもモードによりますがだいたい100~150km、BENLY e:に至っては34kmと、これではどこにもいけないです。RV400でも長そうに見えますが、私の自宅から筑波に自走で行ったらそれだけでもう終了(笑) 充電には4時間ほどかかるのでサーキット走行を楽しむにはトランポが必須?? (サーキットの場合はまだまだガソリンエンジンは走っても良いんでしょうけどね。多分。)

筑波サーキットのガススタも、EVバッテリー充電サービスとか、充電済みバッテリーレンタル業とかになっていくんでしょうか。

ところでこのRV400ってバイク、「排気音」を出せるらしい(笑) 4種類から選べるそうで、4ストの4気筒や2気筒っぽい音、2ストもあり、あと無音。スピーカーが付いてるんですかね。

またEVらしくスマホ連動があって、走行ログ、バッテリーの状態、緊急バッテリー輸送サービス、盗難追跡とか、そして排気音選択。バイクもこんなふうにスマホアプリのように付加価値付けて乗っていくことになるんでしょうね。

ここからは全く余談で余計なお世話ですが、日本メーカーからもこんなバイク早く出て欲しいなあ。巡航距離、トップスピード、車重、まだまだクリアしないといけない箇所だらけですが、RV400のように「格安バイク」が業界標準とかなってしまうと複雑な気分でしょうね。でも家電も、パソコンも、スマホも、「電気で動くもの」はことごとくアジアのメーカーに置き換わってきた過去を振り返ると、車やバイクもその流れに乗るような、すでに乗ってるような。(ほんとに全く余計なお世話ですが)なんとか4メーカーから対抗案が出ないかなと。もし発売されれば、多少人柱要素あってもEVバイク買ってみたくなりますよね。幸い私の場合はツーリングはあまりしなくて、サーキット走行をと思っているので、そうなると巡航距離はトランポで解決出来そうだし(ガソリンエンジンでもトランポ使ってるんだから)。

電動バイクでサーキット走行するには、受け入れ側のサーキットの事情もあり、たいていのサーキットでは何かイベント枠でも無い限り電動バイクは走れません。でもそれもこの発表で変わってくるんでしょう。去年筑波で聞いたときには「電動バイクはスピードが出ないので、ガソリンバイクとの速度差があって危ないんですよね」というコメント。電動スポーツバイクも売ってないし、その状態で枠作っても誰も走らないし。いわゆる「鶏と卵」状態。まだまだ電動バイクでサーキット走行とはいかなさそうです。

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