ドラレコはサーキット走行にも活用できるか?

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昨今なにかと話題のドラレコ(ドライブレコーダー)ですが、テリーも過去に何度か嫌な思いをしたことがあって、「こんなとき証拠があればなあ」と常々思っていました。少し調べてみると価格もこなれているし、YouTubeのサンプル映像を見るとそこそこのクオリティ。

 

さらに調べてみると、2カメ仕様のドラレコまであるじゃないですか。これは前方からの事故だけでなく、後方からの追突とかにも対応できるというもの。すごいなドラレコと思いつつも、そこにびびびと反応して、「これをサーキットで使えば前方も取れるし、自分のライディングチェックも出来るのでは??」と自分に都合のいい解釈をし始め(笑)、まあダメでも本来の目的(ドラレコ)には使えるし、いっちょ買ってみました。

 

購入したのはVantrueのN2というもの。売値1万5千円くらい。おそらく中華系メーカーだと思いますが、割と質感もよく、ドラレコに必要な機能はすべて備わっています。後方カメラはちゃんとアングル調整出来るようになっていて、自撮り(っていうんですかね、自分のライディングを撮るという意味)の角度も柔軟に調整できます。解像度は前方1440p後方720pか、前後とも720pのどちらか。とりあえずこれで十分かと。

マウントはこんなかんじ。一般的なスマホホルダーでがちっとつかんで、念のため落下防止のワイヤリングとかテープとか。電源供給はUSBケーブルで行います。

 

で、肝心の結論ですが、目的を絞れば十分利用出来ると思います。

 

まず良かった点は、やっぱ1台で2カメというのが大きいですね。1回撮影するとxxxA.mp4とxxxB.mp4という2ファイルが生成されます。Aが前方、Bが後方。やっぱ前方と後方を1台で同時に取れるのはいいですね。同じカメラで撮っているので取り込みもしやすいし、同期もとれています。

 

あと意外と音がいいかも。今回の映像ではなにも対策していないので風切り音はものすごいですが(これはスポンジとかで対策すればたぶんなんとかなるでしょう)、音割れがそれほどひどくないので、風切り音対策後ならば太く、力強い感じで録音できるのではと思います。

 

画角もとても広く(このへんは本来の目的が効いていますね)、十分な範囲の撮影が出来ていると思います。


一方イマイチな点は、まずはカメラの画質。これは1万5千円に求めちゃいけないのでしょうが、振動が多いのと、そのたびに映像が乱れる(いわゆるこんにゃくとかローリングシャッターと呼ばれる現象)が出ますね。そもそもアクションカムじゃないし、自家用車の加速度や振動とは全然違うのでしょうがない点ですが、このへんはやっぱ「アクションカム」を名乗っているカメラの方が数段上です。

 

ただ意外と後方向け(自撮り側)の映像はそれほど乱れていないようにも見えます。参考までに前後の映像を入れ替えたものを貼ります。写っているものが違うので一概には言えませんが、次機会を見つけて逆パターンだとどうなるかやってみたいと思います。


また街乗り時はいたってスムーズな映像になっています(下参照)。なのでツーリング程度でしたら十分活用できるのではと思います。(そもそもツーリングで自撮り必要でしたっけ?とかいう素朴な疑問はありますが)


あと、これもドラレコならではだと思うのですが、一般的に長時間撮影を行うと、数十分ごとにファイルが分割されます。で、その切れ目になにか事故が起こったら致命的ということからきていると思うのですが、分割後のファイルの冒頭は、分割前のファイルの最後の映像が重複して記録されるようです。こうすることで撮影漏れを防ごうというのがドラレコのコンセプトだと思いますが、これが編集時にちょっとめんどくさい。分割前後のファイルを単純につなげれば良いというわけで無く、分割後ファイルの冒頭を1秒くらいですかね、カットする必要があります。ちょっと手間にはなりますが結合すれば一瞬の欠けも無く結合できますので、一部カメラでありがちな「ここでファイルを結合しました」というポイントが分かるものよりはよっぽどいいですね。(パナソニック HX-A100でも分割箇所の音声は一瞬切れてしまうので、結合しても音声が一瞬切れるポイントができてしまいます)

 

ところでドラレコの場合ある程度のGがかかるとファイルをロックして保存するという機能があり、これがサーキット撮影の場合たいてい効いてしまうので、ほとんどのファイルがロックされた状態で保存されます(笑) Gセンサー感度を調整出来るようなので次回は調整してみようと思います。

 

というわけで、使い方によってはいろいろ楽しめそうです。バイク前方に設置するのはもちろん、後方に設置してライディング後ろ姿の確認と後続車の撮影とか、前方で90度回転させて左右の手の使い方の確認とか、いままでにない映像が手軽に撮れるのは価値があるでしょう。そしてなんといってもサーキット走行前後は本来のドラレコとして活用できるので、投資分を有効に回収できるのでは??

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