BMW R 12 nineT試乗

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去年年末、ドゥカティモンスターの他にもう一台試乗しました。BMW R 12 nineTです。人生初BMW乗車。しかも伝統的な空冷ボクサー。

R 12 nineTにはその前身のR nineTというモデルが10年くらい売られていて、R 12 nineTはその後継となります。見た目はいわゆるクラシックというか、ロードスターというか。要するにネイキッドなモデル。しかし足回りはフロント倒立フルアジャスタブル、リアも車高調整こそ出来ないものの、プリロード、減衰圧縮の調整も出来、タイヤも前後17インチと、「お、なかなか走るんじゃないの、このモデル??」と思わせてくれます。

試乗したR 12 nineTは、さらに最新テクノロジーが盛り込まれていて、DTCやABSはもちろん、モード切替(RAIN, ROAD, DYNAMIC)、オートシフター(上げ下げ両方)、オートクルージングとてんこ盛り。見た目こそクラシックですが、サーキット走行も十分楽しめそう!

試乗バイクって乗る前に「絶対こかすなよ、こかしたら弁償してもらうからな」という誓約書を書かされますよね(笑) ドゥカティもそうですが、こちらもそうで署名も終わり、恐る恐る発進します。

で、もう次の瞬間には「なんだこれ? なんか乗りやすいぞ、こんな重量あるのに」って。そしてそれは次第に確信に変わっていきます。

交差点を曲がるたびに感じるみょーな安定感。最初のうち恐る恐る乗っていたあの感覚はもはやなくて、すっと曲がってくれる感覚に、まるで自分が経験豊富なライダーという気持ちにしてくれます。

バイクってこんなに違うもんだなー なんでだろうなと考えていると、ようやくこの「ボクサー」の意味合いに気づきました。私が改めて言うまでも無いですが、ボクサーエンジンはシリンダーが上に向いているのではなくて、横に寝ています。普通のバイクに比べて左右にはみ出してます。それもR 12 nineTの場合は片方で約600ccなので、だいぶはみ出してます(実車見るまでは、想像の2倍くらいはみ出してた)。

しかしこれなんですよね、そのみょーな安定感。要するに平均台を渡るのに水平に手を広げながら渡るイメージ。

これに対し普通のバイクは、平均台を手を垂直に上げて渡るイメージ。伝わりますかね。バンザイして渡るようなイメージ。

こりゃあどう考えても手を水平に広げて渡った方が安定するよね。そうか、それから来てるのか、この安定感はと納得。

そしてもう一つ、さすがBMWだなーって思ったのは、エンジンの低速時の安定感。2,000回転前後でもアクセル開ければ付いてくる粘り強さで、まるで「ノッキングってなんですか??」という世界。

これに相対するのがドゥカティですね。低回転でアクセル開けようものなら「あんた、そんな低回転で乗る方が間違ってますぜ、ギアを落としてからアクセル開けることで官能的なドゥカティの加速が楽しめますんで」でしょうね。

確かにあのモンスターの、後ろから1発1発押し出されるような加速感はたまりません。だからまたドゥカティに乗りたくなっちゃうんですよね。

これに対しR 12 nineTも同じ2気筒、しかしそんな1発1発の感覚はなくて、むしろ飛行機のようにべたーっとした、しかし途切れない加速感。それでいて低回転から回ってくれるので、先の安定感と相まって「とにかく楽」これにつきます。わずかな試乗でしたが、それでも「これで遠出すると楽なんだろうな~」と理解させてくれました。

いやーバイクってこうも変わるもんなんですね。

というわけで年末は2台の「2気筒モデル」に試乗しました。実は、新しいバイクがほしいなーと思って。今は250ccのみの所有で、やっぱ大きいバイクが欲しくなってきて。で、年末に契約してきました☆ どっちを契約? 続きは次回!

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