ブレンボがオーリンズを買収
数日前にニュースになりました。
高級ブレーキメーカーが、高級サスメーカーを買った、ということですね。
若者の車離れとかバイク離れとか言われてるから、厳しい業界同士の淘汰が始まったのかななんて勝手に思ってたわけですが、ちょっと調べてみたらブレンボって超々成長企業だった!って話。
ブレンボは上場企業なのでIR情報がすべて公開されてますが、私も初めて見てびっくり、2009年ごろには1Bユーロもなかったのに、いまやその4倍、4Bユーロに届こうとしています。日本円に直すと売上高6,000億円の超一流企業☆
ちなみに日本で売上6,000億円というと、だいたい楽天モバイル単体の年間売上がこれくらい。あと製造業で言えばローム社。
↓companiesmarketcap.comより
かたやオーリンズは非公開企業なので一部しか分かりませんが、買収時のリリースによれば$144M=216億円ほど。ブレンボとはまさに桁違いの差。
そうか、いちライダーからすると、どっちも「海外メーカー」「高級」っていうくくりでしかないですが(笑)、こんなにも異なる会社だったんだなーと。
さらにブレンボの決算報告を見てみると、乗用車セグメントがダントツに多かったり、インドや中国、アジアへの展開を積極的に行っていたりして、またここ数年で複数の他の会社も買収したりと、立派な成長企業だったんだなーと。何にもしらないなー自分。
↓ブレンボのIRページより
さてその買収効果って何なんでしょうね。ブレーキとサスは切っても切れない関係ではありますが、そんなかりっかりのレースでの効果(↑のなかでもっと小さいセグメント)のためにわざわざ買ったわけではないと思うので、乗用車の「ちょっとだけ高級、足下はブレンボとオーリンズで決まり☆」というセグメントを攻めるのか??
そんな成長中のブレンボの上には、ボッシュというTier1サプライヤーが君臨してますが、ちなみにボッシュの年間売上は日本円で14兆円と、これまた桁違いの大きさ。ブレンボもそういう方向へ行くのでしょうか。