タイヤウォーマー選び

タイヤウォーマー

 

タイヤを暖めるだけという、数あるバイク関連製品の中でも他に使い回しが効かない代表格。

整備工具とかトランポとか値が張るものはいろいろありますが、工具ならいろいろ使い回し効くし、一度買えばほぼ一生モノ。でもウォーマーってサーキット走行しなくなったら使わないし、単純に高いし。購入に際して家族の同意を得にくいアイテム。

しかし「走りをもう一段階上げたい」という方にはぜひオススメしたいアイテムでもあります。そして結果的にタイヤライフも伸びます!

ということでサーキットでよく見るタイヤウォーマー、および一言コメントを書きたいと思います。参考までにF120/R180サイズでの定価(税込)も載せます。


クレバーライト ZiiX 24,200円

私が知る限り最も安いタイヤウォーマー。「安かろう悪かろう」というのもなく(ベストとは言えないですが)、まずはこれから検討することになると思います。

バトルファクトリー 71,500円

「青いウォーマー」としてよく見かけます(黒モデルも実はある)。作りはとてもしっかりしてて個人的な所感としては適正サイズより少し大きめに作ってある気がして(採寸まではしてないので気のせいかも)、タイヤエッジまでしっかり暖めてくれるのでは。その分お高いですが、純国産ウォーマーとして安心感はあります。

NTR 86,900円

バトルファクトリーが「青」ならNTRは「赤いウォーマー」。こちらも最近よく見かけます。NTR社は電気工事が本職だそうで、電気をよく知る会社ならではのウォーマーなので安心感・信頼感抜群。作りがごついというか、分厚いというか、しっかり暖めてくれるような質感。もちろん純国産です。値段は高めの部類。さらにヒーターの密度を上げたVer,4というものも出しています。

GET HOT 76,780円

GET HOTといえばこのメラメラデザインが目にとまりますが、こちらもよく使われてます。あと電源コードと本体をコネクタで接続するようなタイプとなっていて、電源コード破損による取り替えとか、より緻密な温度管理をしたいときに使うコントローラーをつなぐときに使ったりするんだと思いますが、確かに分離出来るといろいろ便利。でもこれも高い。上の価格はメラメラペイントのGP-Factoryモデル。その下位モデルのGP-MASTERだと65,780円とちょっと安く、メラメラ無しの黒モデルデザインとなります。最初に検討するならGP-MASTERで十分かなと。

Capit 54,780円

イタリア産、「サーモスタットを用いない」というのを売りにしているウォーマー。私もこれを使ってます。「サーモスタットを用いない」という特長を享受できているかどうかは、私レベルでは微妙ですが(笑)、比較的安価な部類に入る価格(それでも高いけど)、そして十分暖まります。


ということで各社特徴があり、いろいろ差別化ポイントがあるとは思うのですが、まず手始めにというのであれば手頃なZiiXあたりでしょうか。「ZiiXは暖まりが弱い」という意見も時々聞きますが、そういうときは要らなくなった毛布でくるんであげるだけでめちゃくちゃ暖まります。毛布の効果ってすごくて、むしろ熱くなりすぎてしまってタイヤ劣化につながる可能性もあるので、逆に神経使うことにもなります。最初の1つとして選ぶのであればZiiXで十分かなと思います。

とかいう私はCapitを使ってまして、ZiiXと迷ったんですが、Capitに限らないと思いますが割と中古市場でもそこそこの値段で取引されてるんですよね~ それを考えるとZiiX買うのと(Capitを買って売るのと)あんま変わらないかなと。というので選びました。買うときにすでに売るときのことを考えるのもどうかと思いましたが(笑)

ウォーマーの効果は改めてここで書かなくてもいいと思いますが、タイヤライフが伸びるという面もあります。確実に伸びます。サーキット用タイヤ(スーパーコルサ等)は暖まって使うのを想定しているので、ウォーマー使わずに徐々に暖めながら荷重していくと、表面がべろべろになってしまいます。その後暖まってきてべろべろがさらに削れて本来のグリップ力を発揮するのですが、途中の「べろべろ」のときにかなり削ってしまうので、これを防ぐためにも暖めてから走る方がライフが伸びるというわけです。

とはいえウォーマー使う場合はとにかくお金がかかります。ウォーマーだけ買ってもダメで、最低さらに下記が必要。

スタンド(前後)
スタンドはあればなにかと便利なのでこの際買っちゃいましょう。安く収めるならフロントを「フォーク下から持ち上げるタイプ」にすると比較的安く、かつ車に積む際に楽です☆だいたい前後で20,000円程度。J Tripで言えば「フォークアップスタンド」というもの。ただしこの場合、フロントフォークを突き出したりするメンテは出来なくなるので注意。

発電機
これがまた高い。私はヤマハEF1600という発電機を使ってます。ヤマハ、ホンダなどだいたい各社から900、1600、2500とかいうのを出してまして(発電能力の違い)、1600だと同時1600Wまで出力できますよ~という感じ。投資を抑えるなら900Wまでのになりますが、「900だと完全に暖まりきらない」という声もあって、出来れば1600のをオススメします。

今見てみたら、アイリスオーヤマからも出てるんですね!すごいな。何でも出してるな、アイリスオーヤマ。これだと1600Wでヨドバシで79,280円の10%還元でだいたい72,000円くらいだからだいぶ手の届く感じ。

延長コード、延長ドラム
これもあったほうがいいです。それほど高くないので。屋外用の太いのがいいと思います。2,000円くらい?

例えばピットには100Vが来てるので、そこから延長コードで引っ張るのに使います。もてぎはたいていピット空いてるのでもてぎにいけば発電機いらず。筑波はだいたいピット埋まってますが、S字近くのトイレ(2階が開放されてるトイレ)の横手とか、アジアコーナー下の観戦スタンドあたりとか、いくつか100V取れるところもあるので、それを利用するのもあり。

トランポ
自走だとウォーマーは運べてもスタンド前後がどうしても運べないと思うので、、、やっぱトランポ必須。レンタルトランポでもいいのでなんとか手配しましょう。


ZiiXでウォーマーやってみた場合の試算

ZiiX(25,000円) + 発電機(アイリスオーヤマ, 72,000円) + スタンド前後(20,000円) + 延長コード(2,000円)で、しめて12万円くらいがスタート? これにトランポなのでさらにかかりますが、発電機はなにか他にも使い回し効くのでと言い聞かせて、、、、冒頭にも書きましたが、ウォーマーはウォーマーとしか使えないので悩みどころですが、、、ウォーマーデビューの参考になれば幸いです。

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