2気筒・3気筒・4気筒のフィーリングってどんだけ違うのか?

よく雑誌やレビューで「2気筒はトルクがある」とか「4気筒は下はないけど上伸びる」とかいう話聞きますが、実際にそんなに違うのか?? 素人でも分かる違いなのか??ということについて。

私はこれまで単気筒・2気筒・3気筒を所有してきましたが、4気筒はなくて(はるか昔にCBR400Fというのを持ってましたが、もう30年くらい前?)、4気筒の「下がスカスカ」というのがイマイチよく分かりませんでした。スカスカって言ったって600cc/1000ccもあればそこそこトルクあるでしょ??とか思うわけです。

先日、機会があってST600仕様のYZF-R6に乗らせていただいて袖ケ浦を走ったんですが、ようやく分かりました、あの「下はトルクがない」という感覚! あれは確かにスカスカだなーと。4気筒だけ乗ってると「こんなもんかな」と思うかもしれませんし、世の中の600ccレーサーは4気筒がメインなのでむしろあれが一般的なのですが、2気筒・3気筒を乗ってきた身からするとより体感出来ます。

4気筒の低回転でも加速はもちろんしていくんですがかなり緩慢で、上の伸びっぷりがものすごい分その「差」をより明確に感じます。上は15,000とか16,000とかまで回るんですよね。ストトリは12,000くらいまで、ドカ(SS1000DS)に至っては10,000も回すともうバイク壊れちゃうんじゃ無いかというくらいの振動が来て(もちろん壊れなかったですがw 振動がすごいという意味)。15,000とかまで回すという習慣がないもので、R6を乗りこなすなんて、全然そんなところでは無かったです。

ひとたび14,000くらいに入り出すととてつもない加速が体感できます。ひぇ~~っていう加速感、それでいて挙動はスムーズなので、実際の車速は体感以上。でもあの加速感はやみつきになりますね。

逆に4気筒の低~中回転(11,000くらいまで)だけで乗ろうとすると、加速がかなりもたつきます。このへん、ストトリやドカだとメインの回転域なので、まるで乗り方がことなります。極端に例えると、4気筒の低回転は4スト250ccかって思うくらいのもたーという加速。

ドカやストトリはやっぱ一般的に言われるだけあって、低回転からぐんぐん加速します。特にドカはコーナー立ち上がりのときのトルク感はひとしおで、2気筒という振動も相まってか、「前に押し出されてる感」がすごくて、このへんがドゥカティやめられないよね~というインプレにつながるのかなと思います。

ドカは良くも悪くも2気筒の特性が出ていて(特に昔の空冷ドカ)、低回転はとてもギクシャクします。一時期これでトミンモーターランドを走ってたんですが、そうすると基本1速か2速なんです。良くも悪くも低速の食いつきがいいので、少しでも開け方が雑になるとそれがバイクの挙動になって表れます。ある意味「アクセルを丁寧に開ける」という練習にはもってこいのバイクだと思います(笑)

ストトリはドカに比べればマイルドですが、それでも前に押し出す感は十分残っていて、それでいて高回転での振動の少なさ、ドカに比べたときの伸びはありますね。まさに雑誌等でよく見る「いいとこ取り」だと思います(自分で書いてても結局一般的な表現になってしまって、もうちょっと他の言い方ないのか??と思ってしまいますが、結局この表現にw)。

4気筒はもうまるで別のバイクですね~ 昔の2st250とほぼ同じイメージ。(600ccであっても)いかに高回転を維持したまま回れるか? これだと思います。筑波TTでもスタートではだいたい数台抜けていたんですが、これはタイミングよくミートさせて・・・とかいうのももちろんあると思ってますが、周りは4気筒ばっかの中での3気筒のスタートなので、こういうエンジンの特性にも助けられてたんだなーと改めて実感しました。

ST600仕様のマシンはいろんな面でスパルタンでして、(ストトリと比較するのがダメなんですが)、ポジションがめっちゃつらい!(笑) 当たり前というか、それがレーサーなんでしょうが、普通にまたがったときに、ハンドルの位置と膝の位置が同じ高さくらいになります。要するに超前傾。20分くらいの試乗でしたが慣れない体勢でぶっちゃけ疲れた(笑) いろんなバイクに乗ってもっと経験積まないとと思った体験でした。

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