秋の8耐でいよいよ220周越え?

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いまさら言うまでもないですがコロナの影響は各方面に出ていて、毎日毎日ニュースでもコロナの話ばっかで早くなんとかなってほしいと思いますが、そんな中、今年の8耐は10月30、31、11月1日になるというアナウンスがありました。

8耐といえば、灼熱の中の耐久、体力勝負! 日焼け・熱射病注意〜 ピットにはプールがあるんだよね??とかいうのがある種風物詩だったわけですが、それが今年は秋開催。いや正確には「秋開催に予定変更されました」ということなので、情勢次第では中止になる可能性もあるわけです(それを願っているわけではもちろんありませんが)。

しかし見方を変えれば、涼しいときに8耐できるなんてそれはそれでありがたい話なんじゃない? ライダーも観客も灼熱地獄とはおさらば。気温も下がってパワーも上がるはず。(メインスポンサーのコカコーラとしてはドリンクの売り上げ減るのかも)

秋開催となればもう一つ気になること。涼しい環境での開催となれば長い間言われていた「8時間で220周!」を拝む日がついにくるのか?!

そうです、各メーカーの意気込み発表で「今年は220周狙います!」という台詞は何度となく聞いてきましたが、未だに実現されていない大きな壁。鈴鹿サーキットのリザルトを改めて見返してみると、2002年に219周(TEAM CABIN HONDA、加藤大治郎/C.エドワーズ組)という記録を残し、220周を越すのも時間の問題かと思われましたが、2004年にヘアピン後の200Rシケイン(MuSASHiシケイン)が設置され、ラップタイムが落ちました。で、その後マシンやタイヤ性能、そしてライディングスタイルの変更で再び220周目前まで迫るも、未だに超えていないという壁。

このように各種リリースに「220周」というキーワードをよく見かけますが、今年はどうなんでしょうか。一般的に灼熱の真夏より秋口のほうがパワーが上がるので、いい線行くかもなー。タイヤにも優しくラップタイムも上がるんじゃない??

ただし、パワーが上がる=燃費が悪くなるので、スプリントならまだしもピットインを1回でも少なくしたい耐久レースだと結構シビアに効いてくることでしょう。

加えて路面温度の低下っぷりも気になります。これも一般的な話ですが、スパルタンなタイヤになればなるほど、タイヤの温度はとても重要。暖まらないとグリップしないというやつです。ツーリングタイヤがもっとも路面温度の適応範囲が広く、市販のレース向けタイヤ、そしてスリックになるにつれてどんどんシビアになっていきます。

記憶にも新しいと思いますが、2019年の8耐、スタート前のオープニングラップでau・テルル SAG RTのバイク(ライダーはMoto2優勝を決めた長島選手)がコケました。で、その原因はなんとウォーマー巻いたんだけど電源が入ってなかったという信じられないミス。でも自分の経験に置き換えて「いくらウォーマーの電源が入ってなかったといっても、気温30度越えの真夏に、しかもオープニングでゆっくり走ってるのにコケるってあり?」とか思った方もいるんじゃないでしょうか(まーでもオープニングでコケずに済んだら、決勝始まって1周目にコケたんだろうけど)。

でもスリックで鈴鹿走ったことある方に聞くと「ピットインで数分ストップして、再び出て行ったoutラップでコケた」こともあるそうで、それだけスリックの温度管理はシビアだという現れのようです。私は履いたことないので分かりませんが、そうなるとあんまりスパルタン過ぎるタイヤでサーキット走るのも考え物、というか慎重の上にも慎重を期すべきなんだなと改めて思いました(このへんは、ブリヂストン RS11で冬のもてぎを走ったときの話にもつながります)。

10月末・11月頭の平均気温は20度前後。曇りになればもっと冷えるでしょう。日の出6時過ぎ、日の入17時ごろ。いったい何時スタート?? 夜間走行も増えるのかなあ(そもそも夜にサーキット走るなんて想像も出来ないけど) などなど考えると手放しで喜んではいられないですね。ま、私が出るわけじゃないのでそこまで悩まなくてもいいのですがw でもサーキットを走るとかレースに出たことある身としてはなんだか全くの他人事とも思えず、ついいろいろ考えてしまいます。

なにはともあれ、開催できることだけでも喜ばしいのかもしれません。まずは全ライダーが堅実に周回重ね、いろんなドラマを見せてくれることが楽しみです。

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