ダブルクリップ
筑波サーキットでは欠かせないライン取りです。筑波のコース2000ではお手本のような「アウト・イン・アウト」というのはまずありません。その代わり多いのが「イン・アウト・イン」という、クリップが2つあるようなライン取り。これをダブルクリップと呼んでいます。これが顕著なのがダンロップの進入と最終コーナーです。
たまに最終コーナーをアウト・イン・アウトで走っている方を見かけますが、これだとタイムが上がりません。ビックバイクの場合は強力な加速力を活かしたいという意味と、あとバイクそのものが重いというのがあって、アウト・イン・アウトだと
・前半、アウトからインに行くときのRがきつすぎる、重いバイクではそんなに急に向きが変わらない
・後半、インからアウトに行くときのRがきつすぎる、強力な加速力を活かしたいのでもっと直線的に立ち上がりたい
というのが主な理由です。そのため進入時はなだらかに向きを変えながら減速して、コーナーの奥で一気に向きを変え、直線的に立ち上がるというライン、つまりイン・アウト・インというライン取りになります。
練習のための1ヘアや2ヘアでもこれを意識するといいと思います(各コーナー個別のラインについては別途書きます)。
なお小排気量バイクで最終コーナーを走る場合は、強力な加速もなければ、車重も軽いので、スピードを殺さずに走るためにアウト・イン・アウトで走ります。