MotoE、2025年シーズンを最後に休止へ

電動バイクレース「MotoE」が2025年シーズンをもって休止に入ることになるとの発表がありました。2019年にスタートしたMotoEは、MotoGPのサポートクラスとして「サステナブルな未来のモータースポーツ」を掲げてきました。しかし、7シーズン目で一区切りを迎えることになります。

うーん、正直残念、というのと、やっぱりかーという、複雑な気持ちです。

そもそもMotoEって??? という方も多いと思いますが、要するに電動バイクのレースです。2023年まではEnergicaが、その後はDucatiがマシン提供していました。日本からも一時期大久保光選手が参戦していましたよね。

MotoEってそもそもなんのため?? というのをChatGPTにまとめてもらったのが下記

MotoEが誕生した背景には、いくつかの大きな流れがありました。

環境意識とサステナビリティへの対応
2010年代後半、モータースポーツ全体で「環境負荷を減らす」ことが強く求められるようになりました。F1はハイブリッド化、四輪ではFormula Eがスタートし、二輪にも同様の動きが求められていたのです。MotoGPとしても「電動バイクレース」を持つことで、未来に向けた姿勢を示す必要がありました。

技術実験の場
電動バイクは市販モデルもまだ発展途上。MotoEは「バッテリー性能」「充電インフラ」「熱マネジメント」など、技術課題をレースという厳しい環境で試す実験場でした。メーカーやサプライヤーにとっては、将来のEVバイク市場につながる研究開発の場でもありました。

新しいファン層の開拓
若い世代や環境意識の高い層に向けて「電動バイクレース」という新しい魅力を届ける狙いもありました。従来のエンジン音や迫力とは違う魅力で、これまでレースに関心のなかった層を取り込む試みでもあったのです。

MotoGPブランドの拡張
MotoEは最初から「MotoGPの週末に併催」され、Moto2やMoto3と同じように“パドックに存在するクラス”として導入されました。MotoGPに来たファンが「ついでに見る」ことで電動バイクを自然に認知する仕掛けだった、と言えます。

という目的で2019年から行ってきたわけですが、2024年にメインのスポンサーだったEnelが撤退しました。EnelがスポンサーでなくてもMotoEは続けられるのですが、Enelはパドック内での充電設備をいろいろ提供していたそうで、これが得られなくなって運営側も大きくかえないといけなくなったそうです。

まあ会社としても、事業としてもいろいろあっての判断なんだろうなー

一方でぶっちゃけていうと、MotoEってMotoGP/2/3に比べて扱いがとても低い。もうこれにつきる。消費者目線としては。

日テレのMotoGPの放送のなかでも一時期触れられたことはありましたが、もうほんと1分に満たないくらい(30秒もなかったかも)のさらーっとした紹介だけ。ちなみにMotoEのタイムはMoto3くらい。だったらMoto3見るかーとなりますよね。

そしてとっても静か。静かなのはいいんだと思うんですが、グランプリレースというのを考えるとまー迫力には欠けますな。

電動カーや電動バイクがもうちょっと世の中的にメジャーになってくればまた変わるのかもしれませんが、いまのまま続けても意味ないんじゃね?ということだと思います。

MotoEは、電動バイクの未来を示す実験場、プロトタイプとして重要な役割を果たそうとしてきたのですが、スポンサー撤退や、世の中の「EVはそんなに早く一般化しないよね」という逆風、そしてファンの関心を十分に引き寄せられなかったことが重なり、休止という決断に至ったようです。

「休止」であって「終了」ではない点はまだ希望ですよね。将来的に電動バイク市場が広がり、ファンがもっと電動レースに共感できる環境が整えば、MotoEが再び戻ってくる可能性もあります。

ちなみにうちの子ども世代(いまどきの小中学生)だと、ガソリン車は「臭い、うるさい」そうで、「買うなら電動車がいい」なんだそうです。そうかーそういう感性なのか。なので、近いうちに、絶対に、EVがメジャーになってくる世の中になるはず!!

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする