MotoGPがドルナスポーツからリバティメディアへ

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これまであんまり「MotoGPってどこが運営してる??」「儲かってるの??」と考えたことってなかったですが、こういうニュースを聞くとMotoGPも普通の会社なんだなーと。

F1の商業権を保有するリバティメディアがMotoGPを買収するとのニュースが流れました。MotoGPを買うことって出来るのね、というのが率直な感想。MotoGPの企業価値を45億3000万ドル=約6800億円と評価とのこと。この株式の86%をリバティメディアが所有するとのことですが、これをいくらで買うかというのは公表されてないです。単純に考えると6800億円 × 86% = 5800億円程度?ドルナスポーツは負債もあるそうなので実際の買収額はもうちょっと安いと思います。

さてこのニュースがウェルカムなのか、悲劇の始まりなのかは正直分かりません。なんでも同じくリバティメディアに買収されたF1は興行収入が大きく改善したとか。リバティメディア自身もニュースリリースで

「同事業は、収益源の多様化と縮小、高いEBITDAマージン、低い資本集約度による魅力的な財務プロファイルの恩恵を受けており、多額のフリーキャッシュフローを生み出しています」

とのこと。財務的に超魅力的なので買います! てな感じでしょうか。

自分はIT業界に身を置く立場なので、この手の買収劇というのは日常茶飯事でして、買収に対しては特にネガティブなイメージはありません。しかしこういう一般消費者向けイベント業界での買収劇というのはやっぱりネガティブに思う方もいらっしゃると思いますし、私自身も「ほんとにこれで収益改善するのかな?」という点については懐疑的。

そもそもバイクレースの人気が落ちてるんじゃね? というのがヤングマシン紙のコラムにあがってます。日本ではもうこれは避けられない事実だと思いますが、それが全世界的に起こっている、かつそもそも危険だし敬遠する人が多いとのこと。

どの程度まで事実なのかというのはありますが、まー危ないのは確かに危ないし、今でも強烈に覚えてますが、2020年MotoGPオーストリアでのザルコとモルビデリのクラッシュ、そしてその後車体が大きく回転してロッシやビニャーレスをかすめそうになったという件、あれを見てしまうと「いや、昔と違って安全対策取ってるから」という言葉が軽く見えてしまうよな~と思わざるを得ないです。あれはほんと不幸中の幸い。

どんなクラッシュだったかというのは日テレMotoGPチャンネルに上がってます。

ま、それほど危険と隣り合わせのバイクレースですが、危険だから敬遠する人が多くなってきたのか、もっとダイレクトに言うなら危険な事故が興行収入にどう影響しているかは分かりませんが、個人的には今後もMotoGPレースは見ていきたいし、日本人が頑張ってるところは素直に応援したくなります。

買収完了までには当局による審査が必要ですのでまだ確定ではありませんが、今後も気になる。気になる方は日本時間4月12日午前2時から記者会見が行われるとのことなので、こちらもぜひ。

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