レインタイヤ 高くてなかなか手が出ない

レインタイヤ、ネーミングのとおり雨の日向けタイヤ。レースオンリー。雨の日でも良くグリップするように、とにかく柔らかいコンパウンドが使われてます。従って短寿命。「そもそも雨の日にレース出る??」 っていう、普通の人からするとこういう感覚が一般的かも。むしろ「雨の日にバイク乗るの???」という考えの方も多いのでは。

私もレインタイヤを購入したことは一度もありません。だって高いんですよ。600ccクラスだとタイヤだけで前後で6万円くらい。ま、タイヤ作ってる側からするとドライタイヤだろうがレインタイヤだろうが、どっちもレースで勝ちに行くタイヤであれば「レインタイヤはドライタイヤより安い」とかいう構造にはなり得なくて。当たり前ですね。

さらにレインタイヤを用意する場合は、たいていの場合「替えホイール」を持つことがほとんど。ドライとレインでタイヤを履き替えるのではなくて、あらかじめレインタイヤを履かせたホイールセットを用意して、ホイールごと替えるのが通常です。つまりレインタイヤを持つということは、ホイールセットを持つことにもなって、これを一式揃えるのにもかなりコストがかかります。保管場所も必要です。

ちゃんと計算したことないですが、ストリートトリプルでホイール前後新品で用意しようとすると、おそらく20万円くらいかかります(ホイール、ディスクローターフロント・リア、スプロケット、ベアリングなどなど)。うーん、高い。なので中古で揃えたりすることが多いんですが、情報が少ないストリートトリプルのホイールを中古で買って万が一装着出来なかったら、、、とか考えると、なかなかねぇ。

というわけで、自分のバイクでのレインはもう諦めていて(笑)、知人と出るわいわいレース(もてぎのMotoフェスティバル等の12インチ)で、共同出資で対応する派です。

実は、これまでDE耐でもレインタイヤは認められてませんでしたが、DE耐の後継レースの位置づけであるMotoフェスティバルで、先日ブルテンが発表されて、レインタイヤが認められるようになりました!! これは大きい。前回のMotoフェスはほぼずっと雨で、でもレギュレーション上普通タイヤ限定だったというのもあって転倒続出だったんですよね。12インチだったら前後買っても2万円しないくらいだから頑張れる!

250ccや600ccでレインを購入してる方に話を聞くと、たいていの場合はドライ用でホイールセットを持っていて、さらにレイン用でもう1つ持ってるのがほとんど。つまりドライ2セット、レイン1セットの3セット体制。これが最低限なので、持ってる方だともっと揃えることもあり。タイヤとかホイールって結構場所も取るので、これを積み上げて保管するしかなくて、そうするともうビバンダム君さながらのタイヤタワーが出来上がる始末。レンタルガレージを借りてる方もいます。こうなると財力との勝負。レースって金かかるなーって話になってしまい、私のようなカジュアルレーサーにはもう遠く及ばない領域。

ところでピレリから「レインタイヤ」ではなく「ウェットタイヤ」というのが販売されるようになりました(今年から?)。これはドライとレインの中間で、タイヤパターンを見ると公道用ツーリングタイヤのようなイメージ。レースオンリーということでコンパウンドは相当柔らかいんでしょうが、小雨とか、止んだ直後向け。

こういうのもいいかも。びっちゃびちゃの雨のときには全然歯が立たないと思いますが、そもそもびっちゃびちゃのときはプロレーサーだって転倒続出で赤旗終了ということもあるので、そういうレースは「諦める」というのも個人的には思います。

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