ZX-6R / F800R / ストトリ675 ← エクストリーム向きなバイク
ずっと前、2010年ごろだと思いますが、日本のみならず海外でも活躍されているエクストリームライダー、小川裕之さんのライディングスクールというのに参加したことがありました。1日のスクールなので華麗なアクロバティックなことはもちろんできるはずもなく、でもフロントアップの練習はしましょうというのは行って、何名か軽くフロントアップをするというところは出来た、というような内容でした。
むしろ、どちらかと言えば、間近で行われる小川選手のエクストリームを拝見するという意味合いも相当あって、まーすごかったですね、あれは。ウイリーとかストッピーとかはもちろん当たり前で、どうやって操作してるんだろう???とかいうような離れ業(すみません、語彙が乏しくてこういう表現しかできませんw)を次々と繰り出していくのを、同じバイク乗りとして遠い目で見てるという状況。まるで同じ乗り物には見えないです。
不思議なもので、そういうアクロバットを見るのにも徐々に慣れていって、次第に「あーまたこれね」とかいうふうに、少々の技では当たり前のように思えてくる自分もいて。もちろん相当ハードな技だと思うんですが、あまりに当たり前のように操作するので、そういう錯覚に陥ってしまったという例です。
百聞は一見にしかず。YouTubeで実際の離れ業をご覧ください!バイクがなにか別の生き物のように動いて見えると思います。
で、スクールの途中、バイクの構造について教えてもらうという時間がありました。基本は普通のバイクですが、普通のバイクだとそこまで過激なことは出来ず、記憶ベースですがだいたい以下のことをやってました。
- いろんなところにステップを装着
- タンクに座れるようにへこます
- リアブレーキキャリパーを追加し、かつリアブレーキを指で操作できるようにする
- アイドリングだけで走行できるようにアイドリングをあげる
- 超々ショートなギア比
- 各部に補強&プロテクター装着
- タイヤはフロントは比較的ハイグリップ、リアはローグリップ
ってなところをやっているそうですが、いくつか「ん???」とか思うところがあって。
まず「タンクをへこます」件。エクストリームの方ってタンクに座って、足を前に投げ出した状態でウイリーしたりします。このとき、普通のタンク形状だとするっと落ちてしまうので、タンクにおしりを受け止めるようなくぼみを作ります。
で、どうやって作ってるかというと、これが超アナログで、まずハンマーでとにかく「いい感じ」にへこましていきます。そしてペーパーで磨いて、塗装して必要に応じて滑り止め付けて、という工程。一般的にこれが最初の工程らしく、つまり買ってきたバイクに自らハンマーで傷を付けていく過程はなんだかむなしい感じだとか。自分のバイクを自らたたくってまあやらないですよね、普通は。
その他、リアブレーキは別に手で操作できるように追加レバーと追加キャリパーを付けます。
この写真がわかりやすいです。左手側に2つのレバーがありますが、下の黒いのが多分ブレーキだと思います(ラジアルマスターぽいやつ)。
超々ショートなギア比。ドリブンスプロケはなんと60T!! そんなスプロケ売ってるのか?? ちなみに私のは46T。それでも結構大きい径だけど60ってすごいなー。
リアタイヤはよく空回りをさせるので、リアはそれほどグリップ必要ないと言ってました。フロントは確かスーパーコルサも付けたことあると言ってました(確か、記憶薄いですが。でも「へぇー」と驚いた記憶はありました)。
外国の人ですが、マシンを作っていく様子が分かる動画があります。マシンもストトリ。英語ですが作る様子がよく分かります。そしてこの人の場合もタンクをたたく工程が最初です(笑)
で、なんでこのことを書こうかと思ったかというと、以前小川さんはZX-6Rに乗っていて、小川さんが言うにはZX-6Rがエクストリームにはいろいろ「ちょうどいい」そうです。なにがどう「ちょうどいい」のかはそのときは分からずじまいでしたが(笑) なんでもフレームが強いとか、改造しやすいとかだったと思います。
その後、F800R、そしてストトリ675と乗り継いでらっしゃって、こないだF900Rをいろいろ調べているときに小川さんの記事にヒットしまして、そして今はストトリに乗ってらっしゃることを知りました。
またいつかスクール行ってみたいですねー。そのときは自分のストトリ持って行って参加してみたい!
過去のブログもまだ残っていて、エクストリームに関してはこっちのほうがよく分かるかも