VHS動画のデジタル化

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全くバイクと関連ないトピックですが、昔むかしに録画したVHSを処分したくて、重い腰を上げてデジタル化にいそしんでいますが、まあこれが思ったよりも大変。

家にあるVHSデッキはもう何代目か忘れましたが、15年ぶりくらいに動かしてみて奇跡的に故障なく動いた! これでどんどんデジタル化だ!! というのもつかの間、録画したVHSは過去の歴代デッキで録画してきたのですが(要するに録画したデッキと再生しているデッキが違うという状況)、いわゆる「トラッキング」が合わないんです。

「トラッキング」なんて言葉を意識したのも15年ぶりくらい。あーそういえばそんなのあったなーとか思って微調整するのですが、テープの状態によるのかどこにもトラッキング調整しきれないテープがあったりして、トラッキングがずれているときの特有の不快なノイズが乗っかってきます。さらに一度合ったと思っても、ずっと再生するにつれ少しずつずれてきたりするのもあって、とにかく時間がかかる。2時間のテープを取り込むのに2時間、取り込んだ映像のトラッキングがちゃんと合ってるか確認するのにおよそ2時間近く、そして最後にmp4等にエンコードするのが30分くらい。

そしてmp4へのエンコードもなかなかやっかいで、というのも最近の動画編集ツールに「アナログテレビ規格(NTSC D1とわれる720×486、29.97fps、インタレース)の動画を描き出す設定」というのが無いんです。ま、当然といえば当然なのですが。そこで自分で設定をひねり出して作らないと行けないのですが、微妙に縦横比が変わったり、そもそもVHSの上下数ピクセルは視聴には意味の無い信号が乗っかってるのでそれをカットするための設定を入れたりとか、もうややこしい。

おまけにこれはいまさら気づきましたが、VHSデッキの再生スピードが毎回微妙に変わるようで、一部だけトラッキングが合わなかったので再調整して取り込みしたものと差し替えをしようとすると、再生スピードが合わないのでうまく繋がらなかったり、再生する度に音声のセンターが割と大きくずれていたりして、ツール上で繋いでも不自然になっちゃうんです。もうやっかい以外のなにものでもない。

最近のデジタル機器になれてしまうと当たり前のことが全然できず、「やっぱ昔ってなにかと非効率だったんだなー」と痛感。それがよかったりしたんですけどね。(LPもあんなにでかいのに45分ほどしか入っていないとか。ジャケ写の迫力はありますけどね)

VHS取り込みはまだまだ始まったばかり。こんなのどこかで「妥協点」を設定しないといつまで経っても終わらないですね。でもVHSデッキが元気なうちに終わらないと。今ならまだ取り込めるだけいいのかもしれない。

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