年代・性別による購入バイク種別傾向

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小型二輪の販売が伸びてる?で参照させていただいた日本自動車工業会のサイト、いろいろ見てみると興味深いデータがありますね。個人的に興味があるのは「データファイル」というコーナー。需要の見通しから生産台数、登録台数などが参照出来、また外車に関する情報も揃っています(日本車新車登録台数に対する外国車新車登録台数はだいたい5%前後、ルノーよりポルシェの登録台数の方がだいぶ多いとか、マクラーレンも月数十台は登録されてるなどなど)。

二輪の情報もいろいろ揃っていて、二輪車市場動向調査というのがちょっと興味深いです。これは2年ごとに行っている調査だそうで、新車を買う人はどんな傾向にあるか、どんなバイクがどの年代に売れてるのかとかいうのがレポートになって公開されています。

ただ、このレポート、ちょっと内容が一般人には難しくて、しかもボリュームも相当あって(毎号100ページ以上!)、興味はあるけど読むのが相当大変。かつ、冒頭数ページはどの号も全体概要がまとまってるんですが、「バイクの販売台数は年々低下傾向にあって・・・」とか「高年齢化に伴い、今後も先細りでしょう」という決まり文句で始まってるので、読み込むほどにどよーんとした気分になってしまいます。こうやってデータで見せられると、二輪ってほんと先細りなんだなーと改めて実感。

全部はとても読み切れなかったのですが、ちょっと興味を引いたのが年代および性別による購入バイクの傾向がまとまっている表。公開されている資料は表だったのですが、それをグラフにしたのがこちら。このデータは2017年度版と2019年度版にあります。

全体的な傾向で見ると、どちらの年度もスクーター50ccが圧倒的に売れていて、かつ女性からの支持具合がすごいですね。街で見かけるスクーターってそんなに女性多かったっけ??と思いますが(このグラフは新車購入ユーザーが対象)、昔みたいなかっとびスクーターが売ってないというのも納得ですね。

そんな中でも2019年度の女性30代は大きくへこんでますが、代わりに上がってきたのがスクーター51-125cc。ちょっと分かりづらいので、スクーター50ccを抜いたグラフがこちら。スクーター51-125ccが増えたのはやっぱ小型AT免許(=小型スクーター向け)が取りやすくなった影響でしょうね(2018年7月から小型AT免許が週末2日で取れるようになりました)。

そしてもう一つの変化がオンロード126-250cc。2017年度は女性20代のみだったのが、2019年度は女性20代、30代のオンロード126-250ccが多いです。むしろ2017年度の女性20代がこんなに高いんだというのも意外ですが、確かにここ2,3年で250ccのラインナップがぐんと増えましたよね。オンロードをベースにしたネイキッドモデルもそろってきて、このへんががっちりはまったのかなと思います。

我ながらおっさんだなと思いつつも書きますが、女性の250ccと言えばバリバリ伝説のみぃのVT250を思い出してしまうところ。まあバリバリ伝説初期は高校生という設定なのでこのグラフだと女性10代というカテゴリーですが、漫画な世界とはいえ、あんな高校生いないよなー。

緑の線はビジネスタイプですが、これはメインのターゲット層である男性50代以上で高いものの、これも女性20-30代が検討しています。「カブってかわいい〜」というのがいつ頃から定着したか分かりませんが、データ上でもそれが表れていますね。もはや「ビジネス」という名前が似合わなくなってきている?

オンロード401cc以上は、2017年度の20代の山が2019年度では無くなって、代わりに40代、50代の山が高くなっています。わずか2年差の調査なのでこれだけで「高齢化シフト」ということは言えないと思いますが、魅力的でお求めになりやすい250ccが揃えば揃うほど、20代はその250ccで満足しちゃうのかもしれません。車検もないですしね。(車検って車検にかかる実費よりも、車検を受けなきゃいけないめんどくささのほうが抵抗高いなーと個人的には思います。逆か。250cc未満だと車検を受けなくても良いというのが後押しになってるという感じでしょうか)

JAMAのサイトは2000年代を彷彿するような見た目と操作性でちょっとザンネンなところもありますが、興味深いデータがいろいろ揃っています。Stay homeな毎日ですが、ヒマでヒマでもうなにもやることない!という場合に一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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