鎖骨骨折から復帰するまでを出来るだけ詳しく解説

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今週末はもてロー第2戦。しかしながら鎖骨骨折で自宅養生中。骨折してから約3ヶ月、レーサー御用達の「鎖骨バンド」も取れ、左腕もだいぶ動くようになってきました。回復してる実感があると安心しますよね~ ふくらはぎの肉離れのときもそうだったけど、ケガして2週間くらいは全く進捗見られず、むしろケガ直後の1週間くらいは悪くなってるんじゃないかと思うし。

ケガ直後ってアドレナリンがドバドバ出てるんでしょうね、なんとかなるんですが、2,3日後から始まる禁断症状にも似た「アドレナリン切れました時期」。そうなると「オレは一生もう治らないんじゃないか」とかよぎるわけです。

最近はネットがあるのでそれでもまだマシなんでしょうが、ネットにある「鎖骨 骨折」とかでひっかかるサイトは、いかに応急処置をするか、そしていかに自病院をアピールするかというのが多いわけです。骨折直後の検索には有効なんですが、中長期的な悩み解決にはなりません。「鎖骨バンドというのがあってですね」みたいなサイトがいっぱい出てくるんですが、「もうやってるよ、それは。問題はいつまで続くか、そもそもどうやって治るかが知りたいんだけど~」ともんもんする日々。

なのでそんな方々に少しでも参考になるようなことを書きます。もうすぐ50歳のおっさんが鎖骨骨折するとこんな感じだよ、と。

鎖骨骨折で最初の判断ポイント、それは「手術するかしないか」です。これ大きい、かなり。鎖骨は腕や指のように「添え木」が出来なくて、要するにぐらぐら動くわけです。鎖骨バンドなんかしてても添え木ほどがっちり固定出来ないわけ。果たしてこんなのでくっつくんかいなと。その証拠に体勢によって鎖骨の切れ目が移動するのが分かります(笑) 例えば立っているときと寝ているとき。寝ているときのほうがより骨同士が近づいている模様。手で患部を触るとなんとなくそれを感じとれます(このへんは個人差あると思います)。

とにかく「自己の努力」で出来るだけ骨同士を近づける意識、これかなり意識しました。

例えば日中動かさないのはもちろん、「寝るときに背中に枕とか置いて、胸を張った状態で寝る」もやったし、ずっと上だけ向いて寝るというのも継続しました。とにかくいつも胸を張った状態を意識しました。

あと、折った側の手を挙げないのはもちろん、かがんだときに手を下げないというのもかなり意識。例えば靴下を履くとか、床に落ちた物を拾うとか。これも結局は自分の体の前に手を出していて(前へならえの格好に近い)、結局腕を上げていることにつながるんですよね。これを避けようと、着物を着たご婦人さながら足をたたんで拾うわけ。妙に上品なしぐさを覚えます。

そうするとなかなか生活も不便で、以下出来なかったこと

  • 茶碗を左手で持つ=右手だけで食事
  • コンタクトレンズを入れる=右手だけで入れられるようになった!
  • シャンプーやドライヤーが出来ない=これも右手だけ
  • 服が脱げない=家族に手伝ってもらって脱いだ、着るのは割と楽
  • 背中がかゆくてもかけない=猫のように壁や柱にすりすり
  • 電車つり革捕まれない=つり革は使わずドア付近でもたれかかる
  • 車の運転は右手だけ=オートマなのでなんとかなった
  • パソコンキーボードを打つにも腕を少し前に出しますよね?=出来るだけキーボードを自分に近づけて打っていた

とかとか、まあとにかく左手は「気をつけ」の体勢をキープなわけ

こんだけやって、さぞ骨はくっ付いただろうとか思って、週1でレントゲンを撮ったわけですが、これがもうなかなか付かなくて。医師も「うーん、まだですねぇ」の繰り返し。

こんだけ自制してるのにまだくっ付く気配すらないんかい。歳のせいもあるから早いうちに手術を選択すべきだったか?? と悩んだり後悔したり。しかし医師からは「手術でもくっつくまでには2ヶ月くらいかかりますし、プレート入れるのと出すので2回手術しないといけないし、この程度のズレならバンドで行けると思いますよ」とのコメント。こうなったらもうこれを信じるしかない!

ちなみに私のズレ具合はそれほど大きくなくて、骨と骨が一部かぶってる状態。これが完全にズレてたりすると即手術になるんだと思う。

あと、少しでも早く回復する可能性があるという「超音波骨折治療」というのもやりました。なんでもベッカムや松井秀喜選手が骨折したときに使って4割程度短い期間で回復したそうで、あれも取り入れましたが、果たして効果どれくらいあったかは微妙。ベッカムとかは毎日やってたようですが、私は出来て週に2回程度。これではあんまり意味なかったんじゃないかなと。あと個人差あると思いますが、超音波やると患部が痛くなる気がするんですよね。気のせいなのか、慣れない治療の緊張からかも。

ようやく回復の兆しが見えてきたのは骨折して6週目くらいから。レントゲンに新しい骨が薄く見え始めました。かなり薄かったけどでも確かに存在を確認。おーーようやくつながってきたか~

ここからは早かったですね。その翌週には「そろそろバンド取れそうですね。でももうちょっとだけ様子見ましょう」となり、さらに2週後に晴れてバンド卒業☆

バンド生活は夏は辛いと思う。私の場合幸い春先だったので、バンドの上から上着を着れば全くばれず、同僚やお客さんにも突っ込まれず。左手動かさないので「なんかあいつ動きが変」とか思われるかもですが(笑)そんなのは無視無視。

ちなみに自分の判断で「今日はバンド付けないでおこう」というのもやってました。このへんは自己判断で。でもやっぱバンドで固定したほうが痛みは少なかったな。

痛みと言えば、骨折自身の痛みというより、バンドをずっとしてることの「肩こり」にもにた痛みと、あと骨が通常の位置にないから神経を圧迫するようで、ピリピリする痛みやしびれが結構出ました。ネットで調べると鎖骨の下には神経が通ってるとか、「手がピリピリするときは手術を」とかいうのがやたらヒットし、「やべーオレの症状と一緒じゃないか」「今からでも手術に切り替えるべきか?」とかまた不安になってしまうわけです。しかし結果的にしびれはほぼ無くなりました。無駄に不安になってただけ。

しびれも時期によって様々。指先、手首周り、肩周り、二の腕、で今はほぼ消えました☆

痛み止めは割と飲んでました。ロキソニン系だと思う。

あと控えたのは飲酒。これは徹底しました。痛み止め飲むことを優先。

で、3ヶ月経った現在はどうかというと、可動域はだいぶ戻り(折れる前の70%くらい?)、しかし筋力が極端に落ちたので、自分ではまだ全然動かせず、力も入らずという感じ。ほんと動かさないと笑っちゃうくらい力入らなくて。例えば手を挙げるとき、関節が固まってしまって動かないのと、筋力が衰えすぎて力が入らなくて(無理に入れようとすると筋肉が痛い)、あーこれがケガの後のリハビリね、みんなやってるやつとみょーに納得。

バンド取ってから1週間くらいで前ならえが出来るようになり、さらにその1週間後には真上に挙げられるようになりました。意外と辛いのが水平に広げる格好。子供の「ひこうき」の格好、あれが出来ない。三角筋(であってるのかな)が弱りに弱り切ってます。これを鍛えないと。

というわけで、少しは参考になりますかね。人生初の骨折なわけですが、この年になると「ほんとくっ付くんかいな」「手術かバンドかどっちが確実?」とかいう疑問が浮かぶ方へ少しでも参考になればと思います。

結論:50歳くらいでも骨折は治る!ただし時間はかかる(笑)

↓現在の様子(こんな写真載せるのもどうかなーと思いましたが、参考になればと思い控えめサイズでアップ)

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