ハイサイド、その瞬間何を思うか?
https://www.jasc.or.jp/tourist/entrylist16_6/#nm
で、ハイサイド、もうできれば起こしたくないですが、、、せっかくなのでその瞬間の記憶を覚えている限り書きたいと思います(生々しい表現もあるので閲覧ご注意ください)。ハイサイドがどうやって起こるかというのはネットにいっぱい解説があるのでそちらを見てください。
場所を改めて書くと、筑波2ヘア立ち上がり、気温は20℃くらい? 路面温度は35℃くらいだったと思います。残り1,2周でチェッカーだったので、冷えてコケたというわけではありません。空気圧はおそらく前2.0, 後ろ2.1くらい、タイヤはロッソコルサ残り3分山、1分7秒台のペース。
で、現象は、2ヘア立ち上がりでバイクは完全に起きておらず、起こしながら加速の最中、リアが突然ホイルスピンして荷重が抜けました。加速中に荷重が抜けると前に進まなくなるので、相対的にブレーキをかけたような感じになり、体がぐっと前に持って行かれるんですね。そしてリアがずるっと前に流れました。この瞬間「やばい、ハイサイドになるーー」と思って、、、そのままハイサイドでした。写真は引き上げたバイクのリアタイヤ(右サイド)。分かりづらいですが、つるっつるです。これってホイルスピンしちゃったからですかね。
ここで、リアが前に流れるということは、ハンドルの向きは変えてませんので、要するに「左向きへ逆ハン」を当てたような感じになるんですね。そこでリアのグリップが戻ると、急にに左側へ行こうとするんですが、そんなに急に向きは変わるはずがないので、前タイヤからつんのめって、そしてバイクは右側へ倒れようとして、バイクの右側が損傷、自分も右側が損傷です。
ホイルスピンしたときに、もう一つのシナリオとしては「スリップダウン」があります。もっと思いっきり開けていたらそうなっていたかもしれませんし、確かリアが流れたときに反射的にアクセルを戻してしまったと思うんです。なのでスリップダウンせずハイサイドになったのでしょう。
飛んでいるとき、何を思っていたかですが、ぶっちゃけもう大変ですよ(笑) バイクも心配でしたが、やっぱ体の心配が一番先にきましたね。地面にたたきつけられた衝撃があって、そのまま滑っていきましたが、「お願いだからバイクが後ろから追っかけて来ないでくれ~~!!!」「これ以上痛い思いするのはイヤだーー」ってことだけ願ってました。(結果的になんとかそれは免れましたけど、仮にバイクの下敷きとかになったことを想像しただけでもぞっとしますね)
で、体の滑走が止まった後は、これも生々しいですが、「息出来るよね、つらくないよね」とか、「体にはひどい痛みはなさそうだ」とかを確認し、グリーンに逃げて行って、遠目に横たわるバイクを確認して、「あーやっちゃったなあ」と。
幸い体は大きな怪我ありませんでしたが、結構プロテクターもしっかり入れていました。ツナギはもちろんですが、胸と背中のプロテクターに、パンツの周りにクッションがあるようなプロテクターを履いて、そしてエアバッグをしていました。エアバッグは開いてその役割をしっかり果たしてくれまして、そんなのもあって上半身はほぼ無傷でした。
以上、簡単な体験レポでした。もちろん、もう経験したくはないですね!