Motoフェスティバルお手伝い 続き(レインタイヤは役に立つのか)
前に書いたように、今年のMotoフェスティバルは天気が読みづらかったんです、特にスタート前後の30分くらい。
いきなりざーっと降ってきて、コースはあっという間にウェットに。
んで、問題は「この雨が続くのかどうか」。
もてぎは山の中にあるサーキットだから、いわゆる「もてぎウェザー」と呼ばれるくらい特徴的な天候になります。
茂木の町の中ではドライでも、サーキットでは雨、みたいなのが割と起こります。
そして決まって雨が降るときは奥のヘアピンからが多い。
なので、S字を抜けてV字あたりから裏ストレートあたりが雨で、ヴィクトリーくらいからまたドライ、とかいうのは割と起こります。
しかし先日のMotoフェスティバルでは全コースウェット。これはこれで分かりやすいんですが、問題は「この雨が続くのかどうか」
みんなお互いのピットの様子を探り合って、空を眺めて、の繰り返し。こういう天気の際は雨雲レーダーもあまり当てになりません。なぜなら雨雲レーダーに映らない雨が降っているから。そんな天気がもてぎウェザーです。
で、スタート直前、数台はウェットタイヤを選択。まじか~これがどっちに振れるんだろうか、MotoGPの小椋藍選手もこんな感じだったのか?? (レベルは違いすぎますが笑)
そんな中、うちのチームはドライを選択。
で、結果は、、、、その後あまり雨が降ることもなく、ドライの選択は間違って無かったです。
そうなるとレインで勝負に出たチームは、ベストの10秒落ちくらいでラップを刻まざるを得ないわけになるわけで。でもこれも難しくて、今すぐピットインしてタイヤ交換すれば10秒速く走れますが、ピットインとアウトの時間分ロスします。そのチームでは予定のルーチンでピットインして(つまりこの状態で1時間走行)、大急ぎでドライに変えてました。
外したタイヤを見るとこんな荒れ模様。特に後ろですね。ウェットだったらここまでならないと思います。
ちなみにMotoフェスティバルの前身のDE耐のときは、イコールコンディション重視で雨降ってもレインは許可されなかったんです。どんなに土砂降りでも全車ドライタイヤのイコールコンディション! 怖いよね~ レインってそもそもあんまり使う機会ないので、レインOKにすると「金いっぱい持ってるチームが有利じゃん」となるわけです。DE耐のような入門レースでも結局金かよ~って言いたくなりますよね。なのでレインは禁止してました。
ですが、転倒者も多かったんです、その代わり。んでとある年にいわゆる重大事故が起こってしまって、それ以降はレイン可となりました。
私も筑波TTに出てた頃はレインなんて持たないで、「雨降ったら諦める」戦法(笑) 一度だけ小降りで予選走らないといけないときがあったので、みんなレインの中一人だけドライで走ってましたが、決勝はドライで完走できたってこともあったなあ。レイン入れるためにはレインタイヤ前後で7万円(600ccクラスの場合)で、かつホイールがないとダメ。なにがなんでもダメじゃないけど、普通はレインとドライでホイール+タイヤをセットで管理するので。つまり「金かかる」わけです。
個人的には、Motoフェスティバルのような入門お祭りレース出るなら、レイン使わないかなあ。小雨ならドライタイヤで、大降りならもうリタイヤでいいです(笑) つなぎもぐっちょぐちょになるし。もて耐なら間違いなくレイン必須。