バイク × ノイズキャンセルイヤホンで風切り音が激減 (安全・法令遵守が大前提)
先日、ちょっとした実験のつもりでノイズキャンセル(ANC)機能つきイヤホンをつけてバイクに乗ってみました。かねてから「風切り音」がうっとうしいと思っていて。
なんとかならんものかと試してみたこともあります。正確に見極めてはいませんが、フルフェイスのほうが風切り音静かそうとか、肩をすくめる感じにすると、空気の流れからか風切り音が小さくなるとか。あとメーカーによって大小あるとか。しかしどれも特効薬にはならず。
んで、電車や飛行機でのノイズキャンセルに効果のあるイヤホンなら、風切り音もいいかんじでキャンセルしてくれるのでは??と。で、あくまで私の環境と感想ではありますが、風切り音はかなり軽減。想像以上。正直びっくりしました。
ちなみに機種はSony LinkBuds S。
ただし、ここでいきなりイヤホン運転最高!と無邪気に言うつもりはありません。日本では公道でのバイク・車の運転中にイヤホンをつける行為は依然としてグレーゾーン。イヤホン運転が違反かというとそうではなくて、安全運転に必要な音が聞こえなくなる状態が禁止されています。
一方、バイク用インカムでは音楽再生機能もあるので、一概に音楽を聴くこと自体は違法ではない(違法なら音楽再生できるインカムを作らないはず)
ちなみにこちら、あくまで「自転車」ですが、警視庁から各都道府県警察本部長への資料が警視庁Webサイトで閲覧できます。
一部引用すると
また、最近の技術の進展により、いわゆるオープンイヤー型イヤホンや骨伝導型イヤホンといった装着時に利用者の耳を完全には塞がない形状のイヤホンが普及していることから、イヤホン等を使用した自転車利用者に対する指導取締りに当たっては、下記に留意し、関係事務の運営に遺漏のないようにされたい。
要するに、ヘッドフォンしてるからといってむやみに取り締まらないで、という案内。
例えば、警察官が声掛けをした際の運転者の反応を確認したり、運転者にイヤホン等の提示を求め、その形状や音量等から、これを使用して自転車を運転する場合に周囲の音又は声が聞こえない状態となるかどうかを確認したりすることにより、個別具体の事実関係に即して違反の成否を判断すること
とあります。なので、イヤホンをしているだけでは即違反とはいえない一方、
- 音楽の音量が大きい
- 周囲の音が聞こえない
- 安全確認がおろそかになる
と判断されれば、違反になる可能性があります。
また、実際に音楽を聞いていたかどうかを証明するのは難しく、「聞いていなかった」と言い張ることもできるし、逆にそれを証明する術もないという非常に扱いづらい領域でもあります。自分がやるとすれば、音楽は流さない、ノイズキャンセルのみON、プレーヤー等を一切立ち上げておかない、という状態かなと。(マップは立ち上げておくかも。案内音も聞こえるし)
どこで試したかは書きませんが(私は公道もクローズド環境も走ります)、風切り音が明確に減りました。ノイキャンすげー。もし試すなら、安全最優先・自己責任で、周囲音が確保できる状況でというのが一番現実的な落とし所かなと思います。
まあ、もっとも、警官に怒られないポイントをさぐるのではなく、バイクに乗るうえであくまで安全運転を最優先にするなら、音楽を爆音で聴くってのはないですよね。