鈴鹿4耐に出場するためにはいくらくらいかかる?
先週の鈴鹿8耐はもうガチガチな結果でしたね! ホンダの圧巻勝利。長島選手の4秒台にはほんと驚きます。すごいなー。
そして個人的にすげーなーと思ったのが、上位陣ほぼブリヂストンタイヤ。ブリヂストン関係者はほくほく、ダンロップやミシュラン関係者はざわざわといったところでしょうか。
さて、8耐の前日に行われた4耐、こちらのほうが「草レーサー」の方々には親しみが湧くというか、親近感が持てるというか。ちょっと頑張れば出られるんじゃねーの?? とすら思わず考えてしまいますが、さてどの程度費用がかかるかという話。
エントリーしたいなどと考えてしまう方々は、おそらく一般のレースには参加してると思うので、装備品、ライセンス等はすでに持っている前提とします。そう考えるとエントリー費とマシンを仕立て上げる費用、あともろもろとなります。
エントリー費は意外と高くなくて、今年の場合は55,000円。
参加条件も普通のレース出てる方なら満たしているはず。MFJ公認競技会に出てることとか、MFJ国内ライセンス保持者とか、まーだいたいみなさんクリアしてるはず。以下、鈴鹿4耐の特別規則書から。
でも大きく立ちはだかる問題が2つ。
まずはマシンを仕立て上げる費用。これがめちゃくちゃかかります。
前にも少し書きましたが、だいたい地方レースでそこそこ走ろうと思ったら、マシンの元の値段の3倍~5倍くらいかけないといけないと思います。実体験に基づく感覚。例えばAPEでモトフェス出る場合、APEって30万円くらいだけど、部品代(アフターパーツ購入や転倒で壊れたパーツ費)とメンテナンス代(エンジンオーバーホール、タイヤ、その他消耗品)で30~50万円くらいかかります。
あとメンテナンスするための工具やらショップへの工賃やら、なんやかんやで50~70万円くらいは軽く行ってしまうと。
GROMカップ仕様だとだいぶ抑えられると思いますが、それでも上位を狙おうとすると一気に上がります。
これがもて耐だとさらに上がり、車両が50~80万円くらい、で、もて耐でそこそこ速いマシンはだいたい車両込みで200万円くらいかかってるはず。元値からするとだいたい3~5倍程度というのがお分かりいただけると思います。
んで、4耐。マシンは600ccとなるため、だいたい150~200万円くらい。これの3~5倍となるとおよそ500~1,000万円??? さすがに1,000万円はなかなかいないかもですが、500万円くらいはざらにいると思います。
このへんがマシンチューニング費+ランニング。
問題の2つ目、それは日々の練習走行費。鈴鹿までの往復とホテル、食費、お手伝いをお願いするならお手伝いさんのホテルや食費くらいは持とうとか考え始めると、これもかなりかかります。練習走行10本走ろうと思うと、5往復くらい。かなりかかりますし、練習不足でたらたら走ってると予選落ちにもなります。
鈴鹿4耐の予選では、トップタイムの115%以内に収まらないといけないので、例えばトップが2分18秒くらいで走ると、遅くとも2分38秒くらいまでに走る必要があります。こう聞くと「結構余裕あるなー」と聞こえるかもしれませんが、雨模様だと一気に変わります。
先日の4耐でもウェットコンディションの中の予選となり、トップが2分26秒くらいで走ってしまったので、、、足切りが2分53秒となりこれをクリア出来なかったチームが数チーム。なかなか厳しいです。
さて、ここまで金かけてエントリーする見返りとして、上位入賞者には賞金があります! 総合1位だと30万円、他の順位でも数万円もらえたりします。ま、でもこれをもらえるチームはほんの一握り、そして決して「投資を回収する」額ではありません。
ここまでして4耐に出場するプライベーターのモチベーションって??とか考えてしまいますが、でもなんか私も機会があれば出てみたいなーなどと考えてしまいます(笑) そんな金どこにあるんだ??って話ですが。
もし「オレ達4耐に出たぜ~!」という方がいらっしゃったら、実際のところをお伺いしてみたいです(トピックとしてそもそも触れにくい話ですけどね)
ちなみに250cc版の4耐というのもあります。今年の5月に行われましたが、これだともて耐マシンで鈴鹿4耐が楽しめる!ってわけです。こっちだな、エントリーを真剣に考えるとするなら。今年のリザルトはこちら。