GL-770とRaceChronoで5Hz更新

前回のポストでGL-770とRaceChronoが連携出来るようになりました!というのを書きましたが、同時に「1Hz更新なんですよね~」というのも分かりました。GL-770自体には5Hz更新モードがあるのですが、それを有効にしてもRaceChrono側では1Hz更新との認識。で、これ、どうにかならんものかとRaceChronoフォーラムで聞いてみました。

どうもこれはGL-770がダメとかRaceChronoの対応がダメとかいう話ではなく、その通信で使ってるBLE(Blue Tooth LEとかLow Energyとかいろいろ呼び名あり)のコンセプトによるところのようです。

そもそもBLEとは名前にもありますが(Bluetooth Low Energy)、GL-770をはじめいろんなデバイスで「長時間利用出来る」ということを念頭に置いた規格で、消費電力を抑えて年単位で電池が持つようにしましょうというもの。通信の量や頻度も抑えて超時間の利用を目的としたものなので、サーキットでのロガーのように「コンマ秒単位でのデータが必要」とかいうのとはそもそもコンセプトが合ってないという状態。むしろ1秒更新が出来ること自体「よくやってる」というものかもしれません。

具体的にはGL-770から送信されるデータの最小単位が「秒」となっていて、「コンマ秒」という情報がそもそも拾えないというところから、1Hzという制約がでているようです。

うーん困りました。

RaceChronoの作者からも「コンマ秒のデータがそもそもないからどうしようもないんだけど」というレス。

ただ、私の知人作のiOSロガーアプリでGL-770と通信し、かつ5Hz更新でのデータも取得出来てました。で、この知人にも聞いてみたところ(知人くん、ありがとう!)、コンマ秒という情報はないものの、5Hz更新設定時は1秒で5つのデータが取れるので、同時にスマホ側で0.2秒刻みの時刻を生成し、それらを紐付けるという合わせ技でやってますとのこと。このへんの情報をRaceChrono作者に共有したというのがいまの最新の状況です。

あとはこれで実装を進めてくれるかどうか、これはRaceChrono作者の判断。

自作GPSデバイスを作るという方法も紹介しましたが、万人向けではないと思うので、こういう対応は純粋にありがたいですね。これでGL-770購入ページによくある「BT4.0 LNSに対応したアプリの開発が必要です」という決まり文句、いったいどうやって作るんじゃ!!と思った方も多いと思いますが、RaceChronoで解決出来、かつ5Hz更新対応も期待出来ます。

「10Hz更新じゃないとやだ」という方もいらっしゃると思いますが、個人的には5Hzでも十分意味あるかなと思います。10Hz更新が必要な方はDG-PRO1をどうぞ!

ところでGL-770の一つだけ不満、ケーブルがUSB A-Aという特殊なものが必要。このケーブルは製品と一緒に付いてきますが、せめてUSBミニとかマイクロにしてくれればよかったのに、、、、と思わずにいられません。なぜAとA??こんなケーブル初めて見たよ。

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