脱ガソリン車の流れが加速

日本でもいよいよ来ましたねー ガソリン車の販売が2030年半ばに出来なくなるというもの。正確にはハイブリッド車は販売可能、あとは電動車のみ。まだまだ世の中の大半を占めるガソリン100%の車は販売出来なくなるというものです。

この流れはヨーロッパ各国が強くて、環境問題に敏感な国々から「ガソリン車・ディーゼル車の販売禁止」の流れが始まりました。記憶に新しいのはアメリカカリフォルニア州。カリフォルニアと言えばテスラの自動運転が結構普及している州ですが、自動車大国のアメリカでさえ(州レベルですが)2035年までにガソリン車の新車販売を禁止すると発表しました。現在では中国、カナダ、ヨーロッパ各国も次々発表し、だいたいどこも2030~35年あたりに販売禁止を掲げています。

厳密に言えば各国の「ガソリン車販売禁止」にはレベルがあって、一番きついのはハイブリッド車も禁止。でもここは温度差があって、HV車は規制無しや、遅れて規制するというのもあり。

で、日本はどうなるのかなーと思ってたのですが、先日報道のあったとおり「2030年代半ばにガソリン車の新車販売をなくす」という目標が立てられたとのこと。

さて、自分にとっての関心事は「バイクどうなるの??」

車だけ規制がかかってバイクにはかからないというのはないと思いますし、現にMotoEのようなレースも始まってるのでそんな遅くない将来にはEV車となるんでしょうね。バイクはそもそも小型だからHVというのは取りにくいんだと思います。となると過去に販売されていた2ストローク車が今新車で買えないように、あと10数年経ったらガソリンエンジン車の新車が買えなくなる?? ほんとにそんなことが起こるのか?

「燃調が」とか「マフラーが」とかいう話が過去の話になってしまうのか。

ほんとに極端な例ですが、乗馬が全盛だったころに「馬の鞍が」とか「手綱が」とか言っていた話と紐付けられちゃうなと。極端な例ですけどね。でもそもそもガソリンエンジンの新車が販売されなくなるということは、(中古車はあるにしても)ガソリン車市場が無くなっちゃうという事なので、あながち極端な例で済まないんだと思います。

逆にどうやってモーター出力を上げるかとか、電力消費を抑えるかとかいうのになっていくのかな。足回りや駆動系は引き続き必要なので、このへんの技術は今後も引き継がれていくんでしょう。

ということを書いていたら、12月8日に東京都の発表で「2030年までに純ガソリン車の新車販売をゼロに、バイクは2035年までにゼロに」という目標を立てたとのこと。いよいよ電動バイクが遠い先の話で無くなってきました。

全く余計なお世話ですが、バイクのディーラーやショップはこの流れ、変化を吸収しないと「昔存在した店」みたいな位置づけになっちゃうんでしょうね。ECUやジャイロとかで電子の知識に加え、バッテリーセル、モーター、回生ブレーキとかもあるのかな? 電気電子工学の比重がより大きくなり、逆にキャブとかマフラーとかは「その道の主」みたいな人のみ知るという過去のものとなるのか。

うちの子供にしてもバイクは「うるさくて臭い」ってよく言います。昔、私が子供の頃はたばこも多かったし、空気も今より汚かったんでしょうね。今はいろいろクリーンになって、今の子供世代にはガソリンのにおいですら「臭い」存在となっているようです。そうなると「臭くないEV」に自然と流れていくのかなと。

EVになれば部品点数も一気に少なくなるので、さまざまな新興メーカーが参入するだろうし、家電やパソコンもそうやって新興メーカーが入ってきたので、車やバイクもいずれそうなるのかな。その頃には自分は生きてるかどうかも分かりませんし(笑)、生きててもそもそもバイクに積極的に乗らなくなってるかもしれませんが、ガソリンエンジンのバイクが骨董品のような扱いになる時代が確実にやってくるということですね。うーん複雑。

キューバって今でもすっごい旧車を大事に乗ってたりするんですが(新車も販売してるけどとても高くてほとんど誰も買えない)、現行のガソリンエンジン式バイクを大事に乗って受け継ぐという流れも生まれるんでしょう。

バイクのセルを回す音、そして排気音を聞いて育ってきた世代としてはやっぱ寂しいですが、これも時代の流れか。2020年というタイミングなのか、コロナ禍の影響なのか分かりませんが、今年はいろいろ変わりますね。

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