自走で転倒しちゃうとどれくらいやっかいか

あんまり想像したくはないですが、2輪である以上転倒は避けられず、特にサーキット走行での転倒は大ダメージになることもしばしば。ある程度想定しておくことで「無茶」をしなくなるという意味合いも込めて、実体験をもとに書きたいと思います。

私は2008年に筑波サーキットデビュー。最初の走行はライディングパーティだったと思いますが、バイク雑誌やショップが募集する走行会へ参加し、その後筑波ライセンスを取得して通っているという状態です。

最初はもちろんトランポなんてあるはずもなく、自走です。ライセンス取ってからも自走で通ってました。我ながら結構長い間自走でやり過ごしてきました。

自走のいいところはなんといっても「経済的」、これに尽きますね。バイクなので荷物もそんなに多く持って行けないし(=買わないといけない物も必然的に少なくて済む)、持って行ける物が少ないので出来る整備も少ないし。タイヤウォーマー使いたいと思ってもバイクのスタンドがないのでウォーマーは使わない前提。工具もほんと最低限。ミラーやウインカーを外せる程度の工具(私はKTCのライダーズメンテナンスツールセットを使ってました)を持ってサーキットへGo!

で、何度か通っているうちに転倒してしまいました。2回。

最初はDUCATI SS1000DSで。アジアコーナーの立ち上がりの左コーナー。リアからずるっと滑って、そして急にグリップ復活して、いわゆるハイサイドです。私はハイサイド前に落ちてしまったので私自身は飛んでないですが、バイクはパタッと右側に転倒してずずずーっと滑っていきました。

左コーナーの転倒でしたが、左側は無傷、右側にダメージという状況。速度もそれほど出ないコーナーだったので幸い骨折等もなく、バイクも大きな損傷は無かったのですが、唯一、キルスイッチ部分、ハーネス部分て言うんですかね、あそこがダメになってしまい、エンジンがかけられない状態となってしまいました。

もうこうなると自走ではどうしようもなくて。昔のドラマみたいに直結でセル回してとかいうのもさっぱり分からず(仕組み詳しく知らないけど、今のバイクだともう出来ないですよね?)、レッカーしかないです。

行きつけのバイク屋に「コケましたー」と電話をし、取りに来てくれるとはなったものの、バイク屋にも予定があるので「遅くなりますよ」との連絡。確か転倒したのが午前11時頃で、迎えに来ていただいたのが夜7時くらいだったかなあ。8時間待ち。ヒマでした(笑)。

5時頃、すべてのスポーツ走行が終わった後にアジアコーナーに向かい、地面をよく見てみると、カウルの塗料っぽいのがうっすら見えるんです。ああ、ここを引きずっていったのかなどと反省をしてもまだ迎えの時間まで数時間あったなあ。

で、なんとか迎えに来ていただいてバイク屋まで同乗し、そこから電車を乗り継いで帰ったという流れです。

2回目の転倒はストリートトリプル、2ヘア立ち上がり。こちらもハイサイドでこっちのほうは私は飛びました。ただこちらも幸い骨折等はなかったのですが、右側をずずずっとやってしまったので、ステップがないんですね。なんとか運転出来なくはないものの、右足をずっとだらーっとして帰るのもしんどいし、確か右足だったと思うのですが、そこそこ強打したので痛みがある状態で足をぶらぶらさせて帰るのも正直つらい。

で、このときはたまたま近くの人が捨てようと思っていたステップがあるからといって譲っていただき、無理矢理なんとか固定して足を乗せられるような状態にして、自走で帰りました。

いま写真を見返すと、アクセルもこんな感じにもげてて、よくこれで自走で帰れたなーと思います。

今思い返すとどちらもラッキーだったんだなと思わざるを得ないですね。フロントブレーキが使えなくなったらさすがに自走は無理だし、転倒でなくてもバイクのトラブル(電装系とか、駆動系とか)による自走不可というのも十分ありますし。

バイク屋が休みとか、業務の都合で今日取りに行けないとかいうのもあり得ます。

転倒で骨折&入院、なんていったらトランポで行ったとしても意味ないですからね。

ただ自走はやっぱ経済的にかなり有効なので、全否定はするつもりありません(特にサーキットデビューしたてだと自走が最有力候補になると思います)。

ということで、自走するならこの辺を出来ればこのへんの準備が出来てるといいと思いますというのをいくつか書きます。

  • バイク屋に「転倒したらバイク引き取りに来てくれるか」を事前に聞いておく、またはレッカー業者の確認をしておく(料金も)。
  • バイク屋の休みをなるべく避ける(水曜日休みが多いと思います。土日も出来れば避けられると尚良し)
  • 知人と一緒に行く、知人をなるべく早く見つける
  • レンタカートランポの利用を検討する
  •  無理をしない!

最後のが一番重要なんですがw(たとえトランポ利用だとしても)、とにかく事故を起こさないように安全に走る、他の人を巻き込まない、整備をしっかり行うなどは常に意識したいものです。

レンタカートランポの利用についてはまた改めて書きたいと思います(追記:こちらに書きました「自走派のためのレンタルトランポ運用」)。私も数年これやってました。でも結局トランポ買っちゃいましたが(正確には家族のための車を買う際に、バイクも載せられるミニバンにした)。

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