耐久とスプリントのチーム作りの違い

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↑Motoフェスティバルの模様(2022年)

本日はルマン24時間耐久レースの日。以前茶耐やDE耐で一緒に走っていた氏がチームオーナーとなったTEAM ETOILE(チームエトワール)は、9時間経過時でSSTクラス5位。順調に行ってる模様。

EWC耐久なんてなるとチームメンバーも50名とかの大所帯となり、かつ海外遠征だから、単に走るということだけでなくてあれやこれや考えることが山積みのようですが、そこまでいかなくても日本のもて耐、Motoフェスティバル(旧DE耐)でも結構なチーム作りが必要です。

今年ももて耐やMotoフェスはなんらかお手伝いする予定ですが、ライダーが3~4名に加え、メカニックやピットサイン担当、お手伝いのみなさん等も含めるとゆうに10名超のチームとなり、で、人が集まるとなんやらかんやら大変なことも発生します。これは会社であろうと、このような趣味の延長のようなことであろうと、地域のコミュニティや、はたまた家族親戚の集まりなどなど、世の中の常。

一方、スプリント(筑波TTとか)であれば、最低人数でいけば、ライダー1名、サイン兼メカニック兼グリッドに並べるお手伝いと、ほんと最低なら全体で2名程度でなんとかなります。実際には2名だとかなりばつばつで、3名いるとだいぶ楽(ライダー1名+メカ1名+お手伝い)。それでも耐久のように10名なんて大所帯を組む必要はありません。

つまり、スプリントはやっぱ参加敷居はかなり低い! 出やすい!

おまけに、いったんこけてしまったりトラブルで出られない場合、もうあきらめもつきます(笑) まあ転倒はいい話ではないですけどね。数万円払ってリタイヤするのもなかなかもんもんとします。

これに対し耐久の場合は転倒やトラブル時は「直せ~」と修理にとりかかるわけで。その直すのが10分20分の作業ならまだしも、エンジン載せ替えとかまでやると2~3時間とかかかってしまいます。全部で8時間のうち3時間修理しても絶対勝てないじゃん! 勝てないどころか下から数えた方が早いじゃん。

とかいうオチになるわけですが、まあ勝ち負けだけがチーム戦じゃないじゃん、完走がゴールだ~とか、直して再出走させてしまうチーム力とか、まあ楽しむポイントは様々あります。

ほんと耐久レース(というかチームでなにかに挑むというパワー)はすごい。自分一人でくじけて諦めてしまいそうなところをチームで引っ張って行ってしまいます。

一方でややこしい調整事もいっぱい発生します。このブレーキレバーはこのメーカーのがいいとか、オイルはこっちのほうがいい(いや、こっちでないと困る)とか、マップのここを上げようぜ(いや、上げるのだめでしょ?)とかいう、まあ仕事ではよくある話です。誰かだけが知っている事実(要するに隠し事がないか)とか、勝手に設定変えてしまうとか、あれをやってくれていると思っていたとか。なかなかいろいろ発生します。

スプリントは人が少ないので、自分のバイクは自分でメンテナンスするわけで、誰かと意見が対立することがほぼ無し。もちろん大きいチームだと事情は違うでしょうが、自分のようにぽっと出るくらいの感覚だと、ライダー=メカニック=オレみたいな構図が多いはず(笑) でもそのぶんオレ流で進められるから気は楽です。

リザルトはスプリントだと自分しかいないので、一人スポーツですよね。自分は全く経験はありませんが、例えるなら陸上選手とか水泳選手のようにまさに「自分との勝負」。これは精神的には結構つらい。誰も持ち上げてもくれないし、タイム出なくてもなだめてもくれない。次もエントリーするかどうかというのも結局自分次第。結構つらいです。

耐久は誰かがあんまり乗り気でないとしても、他のチームメートから「○○さん、今年も出ますよね??」と誘いがかかるとやっぱうれしさも上がりますし「じゃあ今年も走っちゃおうかな~」なんてなります。私だけ??

とまあ、耐久とスプリント、どちらもバイクレースではありますが、チーム作りという点で全く異なります、という話でした。

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