新型 DAYTONA 660が気になる(SPEED 400も気になる)
最近やたらと広告や記事を見るDAYTONA 660。トライアンフを乗っていた身となるとやっぱ気になりますね。良さそう。
トライアンフの3気筒ミドルスポーツとして長らく君臨してきたDAYTONA、古くは2000年頃に出たTT600というのから始まって、DAYTONA 600、DAYTONA 675、そしてMoto2エンジンを供給始めたときに限定で販売されたDAYTONA 765、そして今回のDAYTONA 660と、時代によって排気量がちょっとずつ違って様々なモデルが存在しています。
これらが出る前後には、たいていそのストリートバージョンのストリートトリプル、そしてこれも古くから続くTIGERでも660とか765とか様々出てきます。
ミドルクラスといっても一般的な600ccより多い660cc、でも例えば筑波TTのレギュレーションでは600ccと同じ土俵で戦えます。デイトナは3気筒660cc、対する国内勢は4気筒600cc。3気筒のほうが少し不利であるというので、排気量少し多くてもOKよ、となってます。
(ちなみに3気筒や2気筒って知識として「4気筒に比べて不利である」というのは知ってますが、ではなんで不利なんだ??というのは実はよく分かってないです、ぶっちゃけ)
さてこのDAYTONA 660ですが、レースで勝てる!というところまで仕上げるのにはそこそこお金もかかりますが、まずはサーキットで遊ぶ、または筑波TTのような入門レースだったら十分戦える戦力を持つ一方で、比較的安い! 108万5,000円。まー安くはないけど、CBR600RRとかZX-6Rは150万円超え。その分馬力も大きいですが(120PS超え)、しかしトルクで比べればこの3台はどれも同じレベル。むしろCBRのほうが少ないくらい。
浮いた50万円で装備品やらチューニングが出来てしまいます。またはひたすら走り込む費用に充てるというのもあり。
3気筒は低速トルクがあって、立ち上がりがとても気持ちいい。これはまじでそう思います。3気筒乗った後に4気筒に乗ると低速がスカスカッって。あれ??っていうくらい。(その分パワーバンドに入れた後の伸びはものすごいですが)
あと新型では分かりませんが、2014年ごろのDAYTONA/ストトリは消耗品も安いです。オイルフィルターはCBRのがそのまま使えますし、私も7,8年サーキットでぶん回していましたが、トラブルらしいトラブルは一度もありません。まじで。エンジンもすこぶる調子いいし、一時期あった「オイルと冷却水が混ざってしまう」トラブルも私は皆無でした。
トライアンフは大きな再編が5年くらい前ですかね、ありまして、そこからラインナップも大きく変わり、最近では中型免許所有者向けのSPEED 400, SCRAMBLER 400 Xというのも発表されました。SPEED 400なんて70万円切る価格。これはまじで安いと思う。エンジンもだいぶ非力かもですが(40PS)、それでも日常の走行、そしてスタイルを楽しむには十分すぎるくらい。
タイヤも無駄に太くないし、軽いし、ブレーキもシングルだけどラジアルマウントで抜かりなし。
最近は電動キックボードのような新しい乗り物も一般化してきて、「二輪でどこかへ移動する」という手段が増えてしまいました。バイク業界にとってはなかなか厳しい展望なのかもと思いつつも、大型免許だけでなく普通免許で乗れるモデルを増やして母数の大きい市場へ行く、てな感じでしょうか。個人的には電動バイクにも興味ありありで、おそらく中長期的に見ればエンジンのバイクよりも安くなるんでしょうね。これからの5年、10年でがらっと変わるでしょうね~。