自作ロガープログラムを公開したいなーと思ってますが

今年はコロナ禍の影響でサーキット走行も数えるほどしか行けてなかったですが、逆に家で過ごすことが多かったので、そんな時間を活用してGPS機器の理解から、自作のGPS機器製作までやってみてました。

そんな中見つけたM5Stackというデバイスを使って自作のロガーも作って、今年のサーキット走行は走行スキルアップというより、このデバイスが正しく動いてるか??の確認が中心でした。

ロガー(ラップタイマー)に求める機能は人それぞれあると思いますが、わざわざ市販のロガーを買わずに作ってみたというのは、単に「お金がもったいない」というのもあるんですが(笑)、市販のロガーに満足していないというのもあって。

最初はLAPSHOTでラップが取れるだけでも「すげー!」と感動したものですが、それに慣れるともっと他のことがしたくなるわけです。

市販のGPS機器をいろいろ調べてみると、機器(正確には機器に含まれるGPSモジュール)によって精度がまちまち。私も何種類か試してみましたが、最近ではu-bloxという会社のモジュールが結構良い感じ。Drogger DG-PRO1がu-bloxを使ってるので、市販のGPS機器を買うならこれがいいと思います。

で、それをもっと安く仕上げるには自作しましょうというのを以前のポストに書きました

ただ、これらは「スマホとのBluetooth連携」が必須となり、おそらく私だけじゃ無いと思いますがBluetoothの認識がうまく通らなかったり、いつの間にか切れてたりということもあり。走行直前にそういう状態になるともうイライラするんですよね~(笑) もうグローブはめてヘルメットかぶっちゃったよ~ でもスマホをいじるのにグローブ取らなきゃ・・・ という、あれやこれやするのが面倒だなと。

で、M5Stackの話が出てくるわけです。これだとBluetooth連携は必要なく、SDカードにどんどん書いていってくれるので(というプログラムにしたので)、走行前のイライラをせずに済みます。

このM5Stackがなかなか優秀で、いろんな拡張をすることが出来るんです。例えば測距センサーをつなぐと距離が分かるのでサスストロークを可視化したり、ジャイロや加速度計が入っているのでバンク角を視覚化出来たり(これはまだ道半ばですが)、その気になればバイクのデータ(rpmとか燃調データとか)も取れます。

それでいてお手頃な値段感。この写真のようにGPSデータを取るだけなら1万円もかからないです(M5Stack, GPSモジュール, バッテリーいれて9000円くらい)。

そうすると他のライダーさんの需要を満たせるんじゃとか思って。「興味がある」というお声もいただいているので公開したいんですが、M5Stackもネガ要素があって。一言で言うと、パソコンのように「万人が使える仕様」にはなってなくて、例えばこのロガーアプリを使いたいと思ってもアプリのインストールというのが出来なくて、じゃあどうするかというとお手持ちのPCに開発ソフト(Arduino IDE)を入れて転送(正確にはコンパイル+転送)するという、それだけでも相当敷居が高いものです。

あとデータを視覚化するという部分はRaceChronoというアプリを使う前提でいます。これに自作ロガーのデータを読み込ませ、視覚化。RaceChronoはフリーでも使えるんですが、データを読み込む機能は有料です(2000円くらい)。DashWareという可視化ソフトを使えばフリーで出来ますが、これがまたなかなか使いにくい&出来上がるテイストが古いんですよねぇ。

というように、簡単には万人が使えるというものにはいかないんですが、いちおソースコードは公開したいとは思っています。で、ソフトウェア開発やったことある方なら分かってもらえると思うんですが、いまのソースは汚くて、、、もっと綺麗にした暁には公開しようかなって。「ソースが汚い」というのはイメージ付かないかもしれないんですが、バイクに例えるなら全然洗車していない状態とか、ガムテで補修しまくりのボロボロのカウルとでも言うんでしょうか。それでもまあまあタイム出せるよね?という状態。つまり今のソースは実態はとても汚いんですが、必要な動作はしてくれるという状態。ちょっと見てくれを綺麗にしてから公開しようかなと思ってます。

しかし世の中の進歩はすさまじくて、GPSという大きなシステム(衛星打ち上げたり)のおかげというのもありますが、個人レベルでこういうものを作れてしまうというのにも驚きですね。

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